五日目 前半「ルツェルン湖クルーズ〜ピラトゥス登山鉄道〜ピラトゥス山散策」後半「ルツェルン町歩き」 |
スイス探訪五日目はスイスの中央に位置するルツェルンを訪ねた。ルツェルンは、美しい湖と奥に連なるアルプスの山、中世の建物がお織り成す絵画のような風景だった。13世紀から交通の要所として栄え中世の面影を残す古都ルツェインは城壁に囲まれた街の中央をロイス川が流れ、屋根付き木造橋の「カペル橋」や「シュプロイヤー橋」など五つの橋が両岸を結んでいた。旧市街には歴史的な建物が存在し、美術館や博物館も多く、中世の街並みと文化的・現代的な町並みが共存している街でもあった。前半、ルツェルンよりロマンティックなルツェルン湖の船の旅、そしてアルプナッハシュタットから登山電車でピラトゥス・クルムへ。ピラトゥス山頂一帯の散策を楽しんだ。山頂付近は霧がかかり展望はよくなかったがドラゴンの道や高山植物の花々を楽しんだ。後半はルツェルンの街を歩いた。 |
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ルツェインのシンボル「カペル橋と八角塔」 |
「ルツェルン湖クルーズ」「登山鉄道」「ピラトゥス山散策」 |
ルツェルン湖クルーズ 「ルツェルン〜アルプナハシュタットへ」 |
遊覧船でピラトゥス登山鉄道出発地のアルプナハシュタットを目指す。 |
ルツェルンよりフィアヴァルトシュテッテ湖(通称ルツェルン湖)の遊覧船に乗ってゆっくり景色を眺めながらの船旅からスタート。フィアヴァルトシュテッテ湖(通称ルツェルン湖)は「四つの森の州の泉」という意味を持つ湖でスイスでも大きな湖のひとつでリギやピラトゥスの山々を背景に美しい景観を眺めながらのクルーズは人気のコーズだ。周遊船はルツェルン駅前広場にある船着き場から出航。湖面はおだやかで船上から眺める風景はあたかも絵画の世界にいるようだった。三ヶ所ほど湖畔の船着き場に立ち寄りおよそ、70分ほどでアルプナハシュタットに到着。
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クルーズ船は駅前広場近くにある船着き発着場から出航した。 |
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湖面はおだやかで船上から眺める景色は絵画の世界のようだった。 |
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途中、船着き場が三ヶ所あり、地元の人や観光客が乗り降りしていた。 |
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70分ほどでアルプナハシュタットに着いた。 |
登山鉄道でピラトゥス山を目指す。 |
アルプナハシュタットから登山鉄道でピラトゥス山を目指す。
登山発車場のアルプナハシュタットから登山鉄道でピラトゥス山へ。1889年に開通したピラトゥス山への登山鉄道は世界一の急勾配を走ることで有名だ。平均勾配度42%、最急勾配度48%で標高差1696m、全長4618mを登りは30分、下りは40分で走る登山列車だ。発車するとすぐに牧草地をぐいぐい上りはじめ、やがて緑の斜面が岩肌になり勾配が急になってきた。厳しい斜面を垂直に上っているのではないかと錯覚するほどだった。 |
ピラトゥス登山鉄道は世界一きつい登山鉄道で有名だ。アルプナハシュタット〜ピラトゥス間4.6km、標高差1696mを登りは30分。下りは40分で運行。 |
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登山鉄道でアルプナハシュタット駅から山頂のピラトゥス駅を目指す。 |
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電車はしばらく牧草地や山林の中を一気に上がる。勾配度39〜37% 車窓からの風景は緑が多い。 |
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やがて緑の斜面が岩肌になり勾配度48%のきびしい斜面をはいつくばるようにして上る。 |
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山頂やホテル・ピラトゥス・クルムピラトゥス駅が見えてきた。 |
ピラトゥス山散策 |
ピラトゥス山は太古の昔から住んでいたといわれる竜の話など数々の伝説を持つ山だ。山頂には1890年建立という歴史を感じさせるホテル・ピラトゥス・クルム(一部工事中)と新しく建てられた円筒形のテル・ベルビューというふたつのホテルレストランがあった。ピラトゥス山頂ハイキングにはホテル・ピラトゥス・クルムを起点にしてドラゴンの道、オーバーハウプト(2106m)、エーゼル(2118m)、ピラトゥス山の最高峰トムリスホルン(2132m)等を散策するコースがあった。最初、アルプス山脈や六つの湖が展望できるというオーバーハウプトコースにチャレンジした。オーバーハウプトは起点から10分ほどの遠くない場所にあり、山頂にはアンテナらしき設備があった。眼前に広がる大パノラマ風景を期待していたが一面に広がる霧のため視界がなく期待は大きくはずれた。次に起点のホテル・ピラトゥス・クルムに引き返し、ドラゴンの道散策にチャレンジした。ドラゴンの道(岩の中500mの散歩道)を大きく一回りしてクリースリロッホを通る唯一の散歩道だ。展望はよくなかったが散歩道岩の隙間にひっそりと咲く可憐な花たちからたくさんの元気をもらった。
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ホテル・ピラトゥス・クルム(一部工事中)を起点にオーバーハウプト(2106m)散策へ出発 |
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オーバーハウプト(2106m)の山頂風景 |
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ドラゴンの道(岩の中の道)の道幅(約1m)は全長500m続く。 |
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ドラゴンの道の岩壁には何カ所もドラゴンについての説明板があった。 |
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ドラゴンの道は岩の中を大きくひと回りして、北から南へ抜ける唯一の散歩道となっていた。手すりから下を覗き込むと底なしの断崖絶壁が・・・怖〜い。 |
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帰りはケーブルカーとゴンドラで流れ行くパノラマを眺めながらクリエンスの街へ |
ピラトゥスの花々 |
ピラトゥス山散策で出合った花々、とりあえず写真のみ |
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ルツェルン町歩き |
ルツェルンはフィアヴァルトシュテッテ湖(通称ルツェルン湖)とアルプスの山々に抱かれ、13世紀から交通の要所として栄え中世の面影を残す古都である。城壁に囲まれた街の中央をロイス川が流れ、屋根付き木造橋の「カペル」橋や「ラートハウス」橋など五つの橋が両岸を結んでいる。旧市街には歴史的な建物が存在し、美術館や博物館も多く、文化的な町でもある。 |
カペル橋 |
ルツェルンのシンボルカペル橋は1333年に完成したヨーロッパ最古の木造橋で204mの長さがある。湖からの敵の進入を監視する巡視路として架けられた。17世紀には梁に14世紀前半に建造された全長204mの木造橋だ。橋の梁(はり)にはルツェルンの歴史や守護聖人が描かれた三角形の板絵が飾られている。1993年に不審火の火災で大半が焼失してしまい、現在のカペル橋は1994年に再建された。橋の途中にある八角形の塔は「水の塔
Wasserturm」と呼ばれ、見張り台、牢獄、貯水塔と時代に応じて様々な使い方がされてきたという。 |
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ルツェルンのシンボル屋根付き木橋と八角塔 |
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橋の通路と季節の花のプランター |
ルツェルンの歴史や守護聖人が描かれた三角形の板絵 |
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シュプロイヤー橋 |
シュプロイヤー橋はロイス川に架かるもうひとつの屋根付き木造橋で要塞の一部として1408年に建造された。1566年に嵐で全壊し、その後再建。17世紀には橋の途中に小さな礼拝堂が設置された。梁には中世のペスト流行を題材にした「死の舞踊」という67枚の三角形の板絵が掛かる。 |
ロイス川に架かるもうひとつの橋シュプロイヤー橋 |
ライオン記念碑 |
フランス革命の折、ルイ16世紀一家を守るためテュイルリー宮殿を防衛していた全スイス傭兵786人が全滅したスイス兵の死を悼む瀕死のライオン像で1821年に慰霊碑が完成。デンマークの芸術家トルヴァルセンがデザインしてドイツの彫刻家ルーカス・アーホルンが自然の砂岩に彫ったモニュメント。 |
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フランス革命で戦死したスイス人傭兵を悼む瀕死のライオン像 |
脇腹に槍が刺さり今にも息絶えてしまいそうな表情を浮かべて身を横たえた彫刻のライオン像 |
イエズス教会 |
スイスで最初に建てられたバロック様式の教会。ロイス川を挟んで旧市長舎の斜め前にある。
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