旅行三日目 氷河特急でツェルマットへ |
パートラガッツから列車で15分、クール駅へ(10:19)。ここクールからツェルマットへ向かう氷河特急列車の旅が今日のメイン行程だ。氷河特急905便一等車でいよいよクールを出発(11:27)。車内はテーブルつきの広々とした座席でエアコン完備、パノラマ景色が楽しめる天井近くまである大きな窓、ルート上の景勝地をイヤホーンテープで案内等、車内環境は申し分なかった。一方、開閉できない窓は写真撮影に不向きで不満が残った。2009年より全列車新型のパノラマ車両になり、窓が開閉する旧型の車両はなくなったという。ともあれ、車窓からながめるパノラマ風景はアルプスの名峰、美しい森や牧草地、山間の急流や渓谷など絶景の連続だった。やがて列車は氷河特急が走るマッターホルン・ゴッタルド鉄道の終点、ツェルマツトに到着(16:52)。
列車から降りると駅前広場から伸びる目抜き通りのバーンホフ通りを歩いた。ガソリン車乗り入れ禁止になっており、電気自動車のタクシーヤ馬車が主な交通手段になっていた。いよいよ明日はアルプスハイキング、マッターホルンとの出会いが楽しみだ。 |
氷河特急車窓から |
ツェルマット駅前広場 |
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氷河特急の旅 |
氷河特急はサンモリッツとツエルマット間270kmを8時間で結び、世界一の眺めを楽しむスイス観光最大のハイライトとして知られる。特急とはいえ平均時速37kmと遅いので、車窓の景色をゆっくり楽しめる。雄大なアルプスの峰々、美しい森や牧草地、山間の急流や渓谷など車窓の眺めを堪能できるようにゆっくり走る。車内はテーブルつきの広々とした座席でエアコン完備、パノラマ景色が楽しめる天井近くまである大きな窓、ルート上の景勝地をイヤホーンテープで案内してくれる。今回はクールからの乗車でツエルマットまでの乗車時間5時間の旅を楽しんだ。
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氷河特急905便、クールから乗車。 |
クール出発時刻 11:27
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車内食事風景。車内は通路をはさんで4人がけのボックス席と2人がけのボックス席でゆったりだ。 |
氷河特急 車窓風景 |
車窓からながめるパノラマ風景はアルプスの名峰、美しい森や牧草地、山間の急流や渓谷など絶景の連続だった。エアコン完備で窓開閉ができないので写真撮影には不向きだった。それでもなんとか何枚かを・・・。 |
緑豊かな山麓の牧歌的な風景 |
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のどかな牧場や牧草地に点在するのどかな風景が次々と展開する。 |
車窓から眺めるお花ばたけ |
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断崖絶壁を流れ下る滝、渓谷を流れる川、万年雪を頂く山々等の車窓風景に飽きることはなかった。 |
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万年雪を頂く山々の車窓風景 |
ツェルマットの村を歩く ツェルマットの町並み |
ツェルマットはマッターホルンを筆頭に4000m級の山々に囲まれた村で世界中が憧れる屈指のアルペンリゾートだ。人口5900人の小さな村の最大の魅力は標高4478mのマッターホルンの北壁を目の前に見られることだ。列車から降り、駅前広場から教会までの約500mのバーンホフ通りを歩いた。通りにはホテルや登山用品・お土産屋等の店、観光案内所などが立ち並び、観光客でにぎわっていた。ガソリン車は乗り入れ禁止になっており電気自動車と馬車が主な交通手段になっていた。坂の上り途中に黒いカラ松材で作られ、床が高くなった倉庫らしき建物を発見。これが情報誌に紹介されていたヴァリス地方独特のネズミ返しの小屋だ。宿泊した「ミノテル アルペンブリック」はツェルマットの高台に建っていた。天候が良ければマッターホルンの山容を眺望できるはずだったがあいにくの曇り空だった。 |
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ツェルマット駅前広場風景 |
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ツェルマット町歩き風景。ガソリン車は乗り入れ禁止、電気自動車と馬車が交通の手段だ。 |
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ツェルマット町並み風景。スウォッチ(swatch)はスイスの時計のブランド、およびその時計のメーカーとして知られる。 |
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ツェルマット町並み風景。宿泊した「ミノテル アルペンブリック」はツェルマットの高台に建ち、天候が良ければマッターホルンを望むことができるがこの日は雲に隠れていた。 |
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ツェルマット町並み風景。黒いカラマツ材で作られた高床式の穀物倉庫で「ネズミ返しの小屋」と呼ばれる。ネズミなどが倉庫にあがれないよう、倉庫の床と小屋を支える柱の間に円盤状の石をはさんだ造りになっていた。 |
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ツェルマット町並み風景、電気自動車タクシーとゴミ回収車。町の空気がきれいだった。 |
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明日はいよいよツェルマット駅からゴルナーグラート鉄道でマッターホルンを正面にのぞむ3089mのゴルナーグラート展望台とアルプスハイキングへ。 |
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