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種子島探訪 鹿児島県種子島
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地図地名click |
九州の南に、点々と連なる南西諸島の中でもっとも、大隅、薩摩の両半島に近いのが種子島で、奄美大島、屋久島に次いで3番目に大きい島である。西之表市、中種子町、南種子町の一市二町からなり、人口は約33000人。標高は最高点で282mしかなく、1936mある隣の屋久島と比べると対照的な島である。温暖な気候でサトウキビ、さつまいも、早期水稲栽培などの農業が基幹産業である。種子島は古くは多禰島(たねのしま)といって、奈良時代、南島唯一の国府が設置され、国分寺があった。室町時代には種子島氏がこの地を治めた。鉄砲伝来の島として、歴史的な由来をもつと同時に、日本の科学技術の粋を集めた宇宙センターがあることで、歴史と未来が共存している島といえる。最近ではサーフィンポイントとして人気が高い。そのほか、広田遺跡が国の史跡に指定(平成20年3月)、宝満神社の御田植祭が国の重要無形文化財に指定(平成28年3月)など、史跡、民謡、郷土芸能、年中行事など有形無形の文化財が豊富である。 |
種子島探訪 最新情報 最新更新日 2016/9/25
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種子島は勤務経験のある第二のふるさととして時々探訪するが久しぶりに今回は、新設された国史跡広田遺跡ミュージアムで種子島の古い歴史を再認識した。 |
広田遺跡ミュージアム |
広田遺跡公園
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広田遺跡ミュージアム |
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鉄砲伝来の地と日本の科学技術の粋を集めた宇宙センター、歴史と未来が共存している島、種子島。 |
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種子島開発総合センター(鉄砲館) |
宇宙科学技術館 |
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種子島の風景(探訪した自然風景や名所、史跡など) |
西之表市 |
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代表的な種子島の民謡 別窓種子島民謡 |
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草切り節 動画 |
1,行こや行こや 草きり 行こや 紋八(まんぱ)畑の 右 左
2,様はあの峯 おらこの峯よ 招きあわせて 草を切る
3,ケッショ(女名)よ何ば切った 俺(おら)いま九把よ 君(わあ)も九把かよ 俺も九把 ・・・
草刈りの事を草切りという。島民に最も愛誦されており、もろもろの生活感情をこの曲に託して唄う。地域によって各々唄い方に特徴があり、歌詞の数も多い。 |
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樟脳節 |
1,樟脳じゃ 樟脳じゃと げしのはぎやるな わたしや 殿様のげちで焚く
2,樟脳 焚かねば 租税がたたぬ 明日は処分じゃと ふで廻る。
3,楠がたゆれば 樟脳焚きややまる あとのひよこ木は 早ようふとれ
4,甚平早よう行け 樟脳小屋むゆる 甚平近眼で 眼が見えぬ |
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種子屋久節 |
1、種子と屋久とが地つるぎなれば もようて酒もりょうして、みたかよ 2,島間崎から屋久島見れば 屋久の嫁嬢が手で まねくよ 3,島間出る時 涙が出たが岬廻れば 唄でやる 4,島間外浦二瀬がござる 思い切る瀬が切らぬ瀬か 5,屋久の御岳のシャクナゲぼたん 年中つぼんで一度咲くよう |
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増田周ケサ嬢節 |
1,増田周ケサ嬢は本願寺の鐘よナイ 響き渡らぬ村はナイ アチヤーヨーユータナイ 2,増田前の浦石の高い所ナイ 日にち毎日村ぎんみナイ アチヤーヨーユータナイ
3,増田周ケサ嬢は コッキンカンにや好かぬナイ 唄とひょうたん三昧得た女(おなご)ない アチヤーヨーユータナイ 4,増田周ケサ嬢が切った 草見やれナイ 廻りや三尺七束ナイ アチヤーヨーユータナイ 5,それを引く牛増田にやおらぬナイ 野間の八ヶ町に請け出すナイ アチヤーヨーユータナイ |
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ようかい |
1,ようかい ようかい ようかいよう この子がようとねたならば 2,息もほしと しようはものは お前が父様 どけ行った 3,あれは屋久島鎌売りに 鎌が売れぬか まだわせん 4,一年待ちてもまだわせん 二年待ちても まだわせん 5,三年三月に状が来て 状の上書読んで 聞かしよ 6,一でこばこよ 二で鏡 三でさつまの いたやこうて 7,板やぶぎょうして 門立てて 門のくりぐり 杉植えて 8,杉の葉ぶさに こうもりて こうの煙りは にしひがし 9、西や東に鳴く鳥は 雁かすいしようか おしの鳥か 10,行たて見たれば すいしようさま すいしようさまの おくどきに 11,母よ子とれよ 子は泣くど 地炉にも釜にも 火たかんば
12,地炉にも釜にもわしがたく ようかい ようかい ようかいよう
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上記紹介民謡の他にたくさんの民謡が残っています。 |
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取材録音協力者 峰山 祝文氏(島間出身) 長田 実氏(平山出身) |
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種子島の方言 |
種子島で見つけた方言のある風景 |
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種子島弁の特徴 |
鹿児島弁は語彙をちぢめて短く短く発音するくせがあるが、種子島弁は長音化する傾向がある。例えば、「野菜」を鹿児島弁では「ヤセ」、種子島弁では「ヤサー」という。種子島弁は方言分類では薩隅方言に含まれるが、音韻・語法・アクセント上の特色が鹿児島弁とは全く違う特徴を持つ。原因として外部からの入植や流入、さらには歴史的にみると江戸時代、種子島は島津氏直轄ではなく、種子島氏がずっと治めてきたので、中世の古い言葉が残っているといえよう。その名残の言葉として「申す言葉」といってと、「・・・・でござり申す」というていねいなことばの使い方が残る。種子島弁はアクのクセがないので、標準語化しやすいといわれる。
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種子島弁の表現法 |
アサバー |
アサばあさん。老女を呼ぶとき〜バーの形をとる |
イサミジー |
勇じいさん。老男をよぶとき〜ジーの形をとる |
朝のあいさつ(おはようございます) 訳 |
ケソー メッカリモーサン |
(けさは、<まだ>お目にかかり申サン)→お早うございます。丁重なあいさつ
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ケソー メッカラン |
(けさは、<まだ>お目にかかりません。→お早うございます。親しい仲間同士 |
昼のあいさつ夜のあいさつも上記と同じ形をとる |
キョーワ(コンニョー)メッカリモーサン |
(今日は)(今晩は) |
キョーワ(コンニョー)メッカラン |
(今日は)(今晩は) |
久しぶりの出会いのときのあいさつ 訳 |
トードー(ロー)シュー ゴザリモシタ |
遠々シク=お久しぶりでございました |
訪問時のあいさつ |
家人の在宅を問う形 |
オジャリモース カイ |
おいでなさいますか。→ごめんください |
オジャス カー |
上記同じであるが、やや気安いあいさつ |
出迎えのあいさつ 訳 |
オジャリモーセ |
おいでなさいませ! |
ヨーコソ オジャリモーシタ |
ようこそおいで下さいました |
別れのあいさつ 訳 |
マタ メッカリモーソー |
また お会いしましょう |
マタ アオーカラ |
また 合おうから |
アシタ メッカリモーソー |
明日お会いいたしましょう |
アシタ ヨー |
明日(会いましょう)よー |
ノッチ ヨー |
後に(会おう)よー <ノチ>が促音化し、ノッチとなりヨーと呼応し気軽な表現 |
マタ クイカラ |
また来る(行く)から |
マタ オジャリモーセー |
またおいで下さいませ |
マタ オジャンセ |
またおいで下さい |
マター コイ ヨー |
また来いよー! |
お礼のあいさつ 訳 |
オーキニ(ナー) |
ありがとう |
オーキン ナー |
ありがとう、ねえ ナーに結びついて心やすい表現) |
アリガトー ゴザリモーシタ ナア |
ありがとうございましたねえ (お礼のあいさつで最も丁重な表現) |
アバ ホントー |
あら、まあ本当ですか。? |
ゥフーン シキー カイ |
ふーん、シキー(<然り>ほんとう)かい? |
(アバー)エーンニャ |
あらまあそうでしたか? |
エーンニョー |
まあそうです<でした>か? |
アイ ムスコ カイ |
あら、まあ<この人は>息子さんですか?アイは驚きを込めて発する感動詞 |
ウンニャ |
いいえ |
ウンニャン ニャー |
いいえ いいえ ニャンニャーと重複することで、頭から否定してかかる時 |
ジャバッチェ ナーヨ |
そうだけれど、ねえ |
ジャー ナー |
そうだねえ |
ジャ ヨナー |
そうだよねえ |
ジャ イナ |
そうだね! |
ジャ ガイ |
そうだよ |
ジャー ジャー |
そうだ そうだ |
ジャ トヨナー |
そうだのよねえ |
シキー ヤ |
ほんとうに 全くよ! |
ガッツイ ナー |
ほんとに 全くねえ! |
オヨ |
そうよ オヨ オヨ(そうよ そうよ)となる |
オヨ チャー |
ええ もちろんそうだよ |
ジャロー ヨー |
そうだろうよ |
ジャロー ナ |
そうだろうね |
ジャンロー ガイ |
そうだろうが |
ジャンロー ジャンロー |
そうだろう そうだろう |
ジャ コテーヨ |
そうなんだろうよ コテの出字は「事」 |
ジャッタ コテー |
そうだったんだろうよ |
ジャッタ チューワー |
そうだったということだよ |
ジャ キリャー |
そうだったんだねえ全く(なるほど) |
ナンギョー ナメチェ ナーヨ |
難儀を味わって、ねえ! 「ナーヨ」は相手の反応を確かめたり同意を求める |
ケナーブラガ ナーソラ |
家内ぶら(親類中)がねえソラ! |
コーメンドー モローチェナーホラ |
魚名(コーメンドー)をもらってねえホラ! |
タンガッチェ ナーラ |
びっくりしてねえアラ! |
ドンモ ヒータテャ(チャー)ロー |
私も挽いたのだよ! |
ネコガ フット スカンタ チューカラ |
猫が大きらいなんだ<ということだ>から |
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種子島MAP |
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ps:作者にとって種子島は初任地であり、その後も公私にわたって縁のある島です。第二のふるさと種子島を紹介する「種子島探訪記」はこれまでに探訪して撮り貯めた写真や収集した資料をもとに作成しています。「種子島の民謡と方言」は管理者サイトの「鹿児島の方言」から転載しています。種子島を紹介するには十分な内容とはいえませんが種子島の美しい自然の風景や種子島の歴史・文化の一端を感じ取っていただければ幸いです。ご意見・感想などお待ちしています。 管理者 2009・12・26 |
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