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鰐口(わにぐち)・下中八幡神社お田植祭 南種子町

鹿児島県文化財に指定されている下中八幡神社(真所八幡宮)の鰐口は、室町時代、西之村の地頭であった徳永祐丕(すけひろ)が、下中八幡神社の社殿を新しく建て直し、応永33(1426)年に、この神社に奉納したとされる。鰐口は、お宮やお寺につるす礼拝用の楽器の一種で、下中八幡神社の鰐口は、直径30cm、銅の厚さ8cmの青銅でできている。
種子島では、下中八幡神社と茎永の宝満神社に、お田植え祭りが伝承されている。下中八幡神社境内にある田植え祭案内板には、『下中神社お田植え祭は、毎年3月に行われ、夜明け前の、社人(シャニン)によるシュエイ取りから始まり、その後神社で神事が行われ、お田植えとなる。お田植えは、この神社の南方に広がる田浦の中にある、「森山」に隣接する御新田(オセマチ)で行われる」とある。下中八幡神社のお田植え祭りの特徴は、ガマオイジョウと呼ばれる老人が歌う田植え歌にあわせて社人オイジョウがお田植え舞を奉納するところにある。                

鰐口・お田植え祭り由来の地 南種子町下中真所にある下中八幡神社

下中八幡神社境内風景

現地に立つ「鰐口」「下中八幡神社お田植え祭」案内板

下中八幡神社に奉納されている鰐口

通称「森山」と呼ばれる古墳の形をした森

 種子島史跡を訪ねる 2010/4/12