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 那智の滝 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を巡る~那智の滝~ 
那智川に懸かる「 那智の滝」は那智大社の信仰の起源で、太古から神として崇められ、飛瀧神社のご神体とされる。原生林が繁茂する山中には、総称〈那智四十八滝〉があり、一般に那智滝といえばこのうち一ノ滝のことで、「那智大滝」「御滝」「三筋の滝」とも呼ばれ多くの異名を持つ。那智山中の清らかな水を集めて毎秒1トンの水が幅13m、高さ133mから直瀑となって流れ落ちる光景は絶景で日本三名瀑/神瀑に数えられている。1972年、「那智大滝〈なちのおおたき)」で国の名勝に指定。2004年4月、,「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された。HP作成日2012/06/02  探訪日2012/05/21
 那智の滝風景  那智の滝拝観  那智の滝全貌  那智の滝上段
 那智の滝下段  那智原生林  那智の滝歌碑  追記・MAP
 日本一の名瀑 那智の滝風景
133mの高さから石英粗面岩の断崖の岩肌をストレートに落下する風景は絶景だ。

 那智の滝遠景:上滝部の三筋の銚子口と注連縄

那智の滝近景: 「飛瀧神社拝所」から眺望する那智の滝全景

青岸渡寺(左:三重塔 下:尊勝院)と那智滝
 那智の大滝 拝観
「飛瀧権現 那智大瀧」と記された入り口の岩から御滝まで473段の坂を下りきると滝の下の広場に至る。大滝には、「熊野那智大社別宮飛瀧神社」が鎮座するが本殿も拝殿もなく、大滝自体が御神体で滝を直接拝観する形になっていた。
 
 「飛瀧権現 那智大瀧」と記された飛瀧神社入り口の岩
 
滝へ続く石段
   
 坂を下りきると鳥居の向こうに滝の全貌が。大滝自体が御神体で滝を直接拝観する形になっていた。
 飛瀧神社拝所から望む那智の滝の全貌
もっと滝に近づくために参拝料を払い、飛瀧神社拝所」のお滝拝所へ。参拝展望所に立って滝を見上げると、岩壁に砕け散る轟音と飛沫が荘厳な雰囲気を漂わせていた。
   
飛瀧神社拝所」のお滝拝所と那智の滝
 
 「飛瀧神社拝所」から眺望する那智の滝全景。 落差が133m、銚子口の幅13m、滝つぼの深さは10mと一段の滝としては日本1位を誇る名瀑だ。残念ながら滝つぼが見えない。
那智の滝 上段部
 滝の上段の銚子口の幅は13m、注連縄(しめなわ)が張られ、「飛龍神社」の御神体として祀られていた。滝の落ち口の岩盤には、3つの切れ目があり、三筋に分かれて落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれる。
   
 三筋に分かれて落ちる滝口上段部風景
 
三筋の流れが一つにまとまり断崖の岩肌をストレートに落下する上段滝風景
 那智の滝 下段部
岩壁に砕け散る飛沫と轟音が霊域らしい荘厳な雰囲気を漂わせていた。滝壺を拝観できないのが残念だ。
 
那智の滝下段部風景 
 那智原始林
和歌山県南東部那智大滝の東に広がる那智原始林は、熊野那智大社の社有で面積は約32ha、1928年(昭和3年3月3日)国の天然記念物に指定。2004年7月には、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参拝道」の一部として登録された。和歌山県唯一の原生林で、樹種はイスノキ、シイ、ウラジロガシなど暖地生の広葉樹を中心にした照葉樹の森で、温帯性の広葉樹や針葉樹も見られ、本州屈指の混交林となっている。 
 
那智大滝の東に広がる原生林
 那智の滝にまつわる歌碑と句
 旅半ば春行く那智の大滝に  年尾 
神にませばまこと美はし那智の滝  高浜虚子
那智の滝は熊野にありと聞くがあはれなるなり  枕草子
 
飛瀧神社入り口の歌碑   「旅半ば春行く那智の大滝に  年尾」 

 追記・MAP
 追記;「年尾」は高浜虚子の長男で子規が名付けた。最初は「としを」を俳号としていたが昭和13年以後「年尾」と改める。昭和13年「俳諧」を創刊主宰。21年「ホトトギス」の経営を任され、26年虚子に代わって名実ともに主宰者となる。  1900-1979 大正-昭和時代の俳人。

 追記:那智滝(なちのたき)は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の那智川にかかる滝で落差は133mあり総合落差では日本12位だが、一段の滝としては落差日本1位を誇る。華厳滝、袋田の滝と共に日本三大名瀑。華厳の滝、布引の滝と共に日本三大神瀑に数えられる。布引の滝へ
   
那智の滝とともに日本三大神瀑のひとつとされる布引の滝(左が雌滝、右は雄滝) 

 追記:那智の滝は1972年〈昭和47年〉7月11日)、「那智大滝〈なちのおおたき)」で国の名勝に指定され、2004年4月、,「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録。大滝の東に広がる那智原始林約32haは1928年(昭和3年3月3日)国の天然記念物に指定、2004年7月に、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参拝道」の一部として登録)。「日本の滝100選」「日本の音風景100選」に選定。

 
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