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御在所岳 志布志市

 
 田之浦の南、森山地区高台から眺望する山容の美しい御在所岳
志布志市にある御在所岳(ございしょだけ)は、古くは「山熊山(山阿山)」とも呼ばれ、天智天皇伝説があり,志布志の地名にも由来する山だ。登山は緩やかな山頂へ続く尾根の背を歩くので、歩行距離や歩行時間の割には比較的登りやすい山だった。登山道の樹種はクヌギやサクラの落葉樹、シイやタブ、ヤブツバキなどの照葉樹が主をなし、アオキやヤマツバキの赤い実や花が登山道に彩りを添えていた。登山道はよく整備され、途中の露岩からの展望がよく、登山途中には亀そっくりの自然石や「元宮跡」の遺跡があり、山頂を目指しながら歴史・自然散策、森林浴を楽しむ散策コースにもってこいの山だった。探訪日2014/03/06

駐車場までの案内山頂を目指す山頂風景樹木風景草花風景後書き 
  御在所岳登山駐車場までの案内
 御在所岳へは鹿屋方面からだと国道220号線の志布志市街地を過ぎ県道65号(南之郷志布志)線に入り、田之浦の山宮神社入り口をすぎて右手に見える田之浦小学校通用門から入る
   
↑田之浦の山宮神社入り口をすぎて300m。右手に見える田之浦小学校通用門から入る
   
↑ 通用門案内板から50m進んだ田之浦小体育館前の上写真案内標識を目印に左へ入り駐車場へ。
   
↑かつて田之浦地区生活改善センター跡地の広い駐車場と駐車場北端にある御在所岳登山道案内入り口この日、だだっ広い駐車場には人影はなく、林道でも登山道でもだれひとりとして出合うことはなかった。
 
田之浦小学校
 
平成26年3月をもって閉校となる田之浦中学校
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山頂をめざす ※   出発10:30 
 
「山麓宮居跡」の標識
 
御在所岳登山道入り口 10:40
↑駐車場から林道を歩き登山道入り口へ。途中、「山麓宮居跡」」の標識があった。
 
右前方に見えてきた御在所岳山容

 北側コースとの分岐ポイント  10:55
↑登山道に入りスズタケやクヌギの多い登山道から尾根筋の鞍部を歩いて「鳥越」の北側コースとの分岐へ。 ここから山頂まで2500m

 岩場やロープのある登山道

見晴らしの良い第一展望所  11:10
↑緩急を感じながら岩場やロープのある尾根すじを15分ほど歩くと展望の開けた第一展望所へ

第一展望所からのゆるやかな登山道 

あと2000m表示板  11:36
↑第一展望所から緩やかで明るい登山道を野鳥たちのさえずりをききながら気持ちよく歩くとやがてあと2000mの表示板があり、その先に亀石の看板が立っていた。
 
亀石(横から写す)

亀石(後から写す)  11:37
↑第一展望所から散策を楽しみながら25分ほど歩くと自然にできたカメにそっくりの亀石へ
 
第二展望所 11:45
    
図根三角点 11:55
 ↑亀石地点をゆるやかに登ると10分ほどで第二展望所へ、さらに図根三角点へ(367m)頂上まで1500m
 
ロープの張られた急坂な登山道

鳥居下とよばれる広場  12:04
↑ ロープのある急坂を登りきると鳥居下と呼ばれる広場の休憩ポイントへ
 
眼下にのどかな田之浦の田園風景、南側遠方に志布志湾、その背後に国見山系の山々の大展望があった。
 
登山ボックス
 御在所岳と天智天皇伝説説明板
   
↑鳥居下広場をスタートして、なだらかな尾根の薄暗い照葉樹林帯をしばらく歩くと分岐ポイントが。
 
元宮跡経由で山頂への案内板
 
鳥居と御在所岳元宮跡 12:30
↑直進で山頂へ、右折れで元宮跡経由で山頂へ。右に進むと鳥居と御在所岳元宮跡(もとみやあと)の標識が現れた。
   
 ↑祠がいくつも鎮座する本宮跡から左へ巻き上がり山頂へのコースに復帰
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 山頂風景
   
 本宮跡から10分程歩いて休憩にもってこいの山頂の岩場へ。ここでちょっと時間おくれの昼食。  12:45
   
↑山頂近くの展望所からは南から南東方向に展望が開け、日南山地の山々を展望
   
 ↑ヤッター、山頂踏破はいつものポーズで。三等三角点は山頂岩場のすぐちかくにあった。御在所岳山頂 530.4m 
 下山はもときた道を引き返す。
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 登山道・樹木風景
御在所岳登山道の林相は、尾根伝いにクヌギやヤマザクラなどの落葉樹やシイ、ヤブツバキ、タブなどの照葉樹天然林とヒノキ人工林の雑木林だった。一部散在ながらスダジイやタブなど照葉樹の二次林巨木が見られた。アオキやヤマツバキの赤い実や花が登山道に彩りを添えていた。
   
↑今の時期、 低地ではクヌギやヤマザクラの落葉広葉樹が葉を落とし登山道はいたって明るい。
   
   
 ↑登山道脇には散在ながらスダジイやタブなどの二次林照葉樹巨木が目をひいた。
   
↑山頂近く本宮跡付近のアオキの群落があった。

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 登山道・草花風景
 登山の楽しみの一つは登山道の植物や草花の観察だ。今回もたくさんの出合いがあった。御在所岳では多くのヤマザクラが見られ、そのうち数本がちらほら開花を始めていた。山頂近くのアオキの群落は目を見張るものがあった。
   
↑登山道ではチラホラとヤマザクラが開花を始めていた。 
   
 大隅の照葉樹林になくてはならないヤブツバキ。花の少ない冬の山にホットした暖かさを感じさせてくれる。
   
↑ 山頂近くのアオキの群落。まだ前年の実をつけたままの木もあり、目をひいた。
   
↑ミヤマシキミのつぼみと花
   
↑刺がアリを刺し通すほど鋭いことに由来するアリドオシ。  2014/03/06(御在所岳山頂近くの岩かげ)
   
 鮮やかな赤い実がかわいらしいヤブコウジ。
   
↑落ち葉に隠れてひっそり咲いているスミレたち 

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 後書き・MAP
ふりかえり
御在所岳のある田之浦は山宮神社伝統祭り「だご祭り」で過去数回訪れた場所だ。祭り自体が御在所岳と関連があったのでいつか早い時期に登ろうと思っていたが今回やっとその願いがかなった。御在所岳登山は単なるトレッキングを主とした山登りでなく森林セラピーや自然散策、歴史散策を楽しむのにもってこいの山だった。全歩行距離が約5km、全歩行時間が4時間、普通の登山であれば体力的にもかなり負荷がかかるところだがゆったりした尾根歩きが多いので健康づくりのウオーキングや初心者向け登山におすすめの山だ。
   
 参考データ
在所岳(ございしょだけ)    530.4m    標高差415m
登山の難易度・体力度は低いが、歩行距離5.0km、実歩行時間3時間40分余りの行程でかなり歩数を稼ぐ山だ(歩行計測器で約一万4千歩)。
  ※今回の登山は植物観察や写真撮りでかなりゆっくりペースです。行程確認のため撮影時刻を表示しています。 
 MAP
 
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