明治維新ふるさと散策
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  名勝庭園・史跡の仙巌園を歩く        
   名勝庭園・史跡仙巌園
 仙厳園とは 仙厳園は、旧島津家の別邸で、万治年間(1658〜60)に島津光久がつくったといわれ、廷内の奇岩が中国竜虎山の仙厳に似てことから名付けられた。本邸の他に 喜鶴亭・望嶽楼などの建物がある。庭園は錦江湾と桜島を借景として雄大な景色を眺望でき、四季折々の花が咲き乱れる園となっている。2015年7月に世界文化遺産に登録された構成資産の一つにもなっており、訪れる人が多い。
  反射炉跡  反射炉跡
受付を済ませ入園して目にするのが世界遺産構成資産の反射炉跡である。反射炉跡は大砲を鋳造するために鉄を溶かした西洋式の施設跡で現在は基礎部だけが残る。1851年に薩摩藩主となった島津斉彬が磯の地に「集成館」と名付けた日本初の工場群を築き、自力での反射炉建設に成功した。more→ 
   
 正門と錫門   正門と錫門 
 園内で有名な門は正門と錫門である。NHK大河ドラマ「篤姫」で使われた正門は、明治になって作られた門である。江戸時代の本来の正門は鈴門と呼ばれる朱色の門である。屋根や瓦はなく鹿児島特産の錫で葺かれていりことがら錫門と呼ばれている。
 
正門

錫門 
  磯御殿 
 磯御殿
磯御殿の庭園は、錦江湾と桜島を借景として南国特有の雄大な景色を眺望でき国の名勝庭園に指定されている。江戸時代には島津家当主の別邸として、明治期には本邸として使われた御殿である。御殿内散策(有料)は、島津忠義が使用した部屋や30代忠重が幼少期に暮らした部屋などを見学し、抹茶をいただきながら優雅な邸内の風情を堪能できる。
 
 磯御殿部屋   
 御殿内庭    
 「千尋巌」
「千尋巌」
 御殿裏山の山腹の巨大な岩に目にする三つの文字「千尋巌」(せんじんがん)と読む。文化11年(1814)に刻まれた文字で27代斉興が延べ3900人の人夫を使い3ヶ月かけて作らせた。三文字の大きさは上下で11m、文字の白い色は胡粉(ごふん)といいい、貝がらをこまかく砕いた粉をぬりかためたものだという。
 「千尋巌」文字  
  鶴灯籠 
 鶴灯籠(つるどうろう)
28代島津斉彬が安政4(1857)年にガス灯の火をともしたのがこの灯籠でが羽をのばしたような姿に見えることから、鶴灯籠とよばれている。 
 
 望嶽楼
望嶽楼ぼうがくろう) 
望嶽楼は、19代島津久光の代に琉球国王から贈られた中国風の建物で、床には273枚の磚(せん)とよばれるタイルがしきつめられている。幕末には28代斉彬が、勝海舟と会談を行った、歴史的に重要な場所でもある。 
 東屋風の望嶽楼  
 床に敷き詰められたタイル  
床に敷き詰められた磚(せん)とよばれる273枚のタイル
  江南竹林 
 江南竹林(こうなんちくりん)
第21代島津吉貴が、元文元(1736)年に琉球を通じて2株をとりよせてここに植えたのが日本の孟宗竹のはじまりとされる。  
 
 濾過池 
濾過池(ろかち)
鹿児島の石造技術の高さを証明する建造物のひとつで登録文化財に指定されている。
 

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