歴史
探訪 
  鎌倉の建長寺・鶴岡八幡宮
神奈川県鎌倉市 
 鎌倉探訪〜建長寺と鶴岡八幡宮〜 建長寺  鶴岡八幡宮
 建長寺
蘭渓道隆は1246年、弟子とともに来日し、その後、北条時頼に請われて鎌倉に上り、巨福山(こふくさん)建長寺を創建している。一方、 鹿児島県肝付町には、 寛元4年(1246年)に蘭渓道隆禅師が開基したとされる道隆寺跡が今も残る。今回、道隆寺跡とゆかりのある鎌倉市の建長寺を探訪する機会に恵まれた。
 鎌倉建長寺と肝付道隆寺跡
建長寺は、神奈川県鎌倉市にある禅宗の寺院で、鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建。本尊は地蔵菩薩、臨済宗建長寺派の大本山で山号を巨福山(こふくさん)と称し、寺号は建長興国禅寺。開基は鎌倉幕府第5代執権北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧蘭渓道隆である。同HPによると「・・・ 開山の蘭渓道隆は中国・宋末の禅僧で淳祐六年(1246)筑前博多に着き、一旦同地の円覚寺にとどまり、翌宝治元年に知友智鏡をたよって泉涌寺来 迎院に入った」とある。一方、島津斉興の命で天保14年(1843年)に編纂された「三国名勝図会」の道隆寺の由緒についての記述によると、寛元4年(1246年)に蘭渓道隆禅師が開基したとある。蘭渓道隆の来日と道隆寺開基が重なる寛元4年(1246年)をキーワードにして肝付道隆寺跡とゆかりのある鎌倉の建長寺を探訪した。
  建長寺の伽藍
 
総門

三門
 
山門説明板
 建長寺の国宝・文化財 
 建長寺の国宝文化財として○蘭渓道隆筆「法語規則」のうち「法語」絹本淡彩蘭渓道隆像 ○大覚禅師墨蹟 法語規則 2幅 ○梵鐘がある。
 梵鐘
 梵鐘は、 三門右手の鐘楼に架かり高さ約2.1メートルで建長寺創建当時の数少ない遺品の1つとして貴重である。建長7年(1255年)、鋳物師物部重光の制作。銘は蘭渓道隆が撰(作文)し、筆を執ったもので、文字は陽鋳(字形が彫り込まれるのではなく立体的に浮き出している)となっている。撞座の位置が高い点など、全体に復古的な作風を示す鐘である。銘文中の「建長禅寺」は、日本における「禅寺」の語の初見とされている。
 
梵鐘
 
案内看板

 鶴岡八幡宮
 鎌倉を代表する鶴岡八幡宮は、別称、鎌倉八幡宮とも呼ばれる。頼朝の祖先源頼義が京都の石清水(いわしみず)八幡宮由比郷鶴岡に勧請し、頼朝が現在地に移し「鶴岡八幡宮新宮若宮」とし、武家の都市づくりの中心に据えた。鎌倉初代将軍源頼朝ゆかりの神社として全国の八幡社の中では知名度が高い。
 
鶴岡八幡の本宮への石段と本殿
 
階段を登りきると朱色が鮮やかな本殿が目の前にあった。
 
石段下左側の吽形の狛犬
 
鶴岡八幡宮の前にある太鼓橋とその奥に見える鶴岡八幡宮。
 
境内入り口の鶴岡八幡宮案内板

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