北京世界遺産紀行「周口店」 topへ | |
![]() 周口店遺跡博物館 |
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周口店は北京市内から南西約50kmの竜骨山のふもとにあり、50万年前には北京原人、20万年前から10万年前までは新洞人、3万年前から1万年前には山頂洞人が生活していた。1926年、ここで人類の臼歯が見つかり国際的な発掘調査が始まり、1929年には中国人考古学者、裴文中(はいぶんちゅう)により、ほぼ完全な人類の頭蓋骨が発見され一躍有名になった。1927年に大規模な発掘がおこなわれて以来、出土した代表的な物としては40人以上の北京原人の化石や10万点を超える石器、100種類以上の動物化石などがあり、これらは敷地内に建てられた周口店遺跡博物館に収蔵・展示してある。周口店遺跡博物館は、1953年に中国における最初の古人類遺跡博物館として建てられ、七つの展示ホールからなり、貴重な文化遺物や動物化石、石器等が大量に収蔵し、周口店遺跡の歴史をくわしく解説している。1987年に中国で初めてユネスコの世界文化遺産に登録された。 | |
北京原人「猿人洞」を歩く | |
周口店遺跡の中でもっとも有名な猿人洞。天然の石灰岩の洞窟で北京原人はここ猿人洞で断続に30万年ほど生活していた。この地点は1921年に発見され、その後数十年発掘により、200点近い人類の化石、(40人以上の原人が含まれる)、1万点を超える石器、数層の灰層、200種類以上の動物化石などが発見された。 | |
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猿人洞一帯の発掘現場風景 | |
北京原人の化石が出土した「猿人洞」 |
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猿人洞で発見された灰の層 |
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1929年に北京原人の一つめの頭蓋骨が発見された場所 |
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掘り出したのは、中国人考古学者、裴文中(はいぶんちゅう)。頭蓋骨はその後、5体分見つかったが1937年、盧溝橋事件が勃発し、日本軍による接収を恐れた裴文中らは、化石をアメリカに送ろうとたが、混乱の中、頭蓋骨はその後、行方不明になり、今もって見つかっていないという。
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山頂洞 | |
山頂洞は猿人洞に続く重大な発見で竜骨山の山頂に位置することからこの名が付けられた。山頂部近くの「山頂洞」といわれる洞穴で1933年、「山頂洞人」の化石が発見された。1935年から著名な考古学者賈蘭坡の指揮により、ヒトのかなり完全な頭蓋骨、骨盤、大腿骨などが発見された。「山頂洞人」が発見されたのは今から1万8000年前で体質の特徴は、基本的に現代人と同じと考えられ、原始的モンゴロイドの特徴を持っており、時代はすでに後期旧石器時代に入っていたと考えられる。
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サイド計 |