家族で巡る世界遺産・富岡製糸場と伊香保の旅    ふるさと情報室へ 探訪記へ
 恒例の家族旅行で今年は群馬県の 「富岡製糸場」と「伊香保」へ。世界遺産となった富岡製糸場は、予想していたほどの混雑はなく、音声ガイドの解説をもとに、場内の施設や展示場をゆっくり見学できた。翌日は車で一時間ほどの歴史的に富岡市とゆかりのある伊香保へ。伊香保では伊香保石段街や伊香保神社、水澤寺を探訪し、伊香保名物の「水沢うどん」や伊香保温泉の「湯の花まんじゅう」に舌鼓をうった。機があらば紅葉の時期に再訪し、赤城山や妙義山のハイキングを楽しみたいものだ。 探訪日2015年9月10日・11日  サイトアップ日2015/9/22
 
    富岡製糸場  製糸場見学  展示場見学
 伊香保温泉  石 段 街 文 学 碑  
 水 澤 寺  水沢うどん  地 球 屋

  世界遺産富岡製糸場 
<映像事前ガイド>
(20分) 

<建造物見学>
東置繭所
 操糸所
 首長館(ブリュナ館)
女工館
診療所

<展示物見学>
世界文化遺産富岡製糸場と絹産業遺産群は、群馬県富岡市の富岡製糸場、および伊勢崎市(田島弥平旧宅)、藤岡市(高山社跡)、下仁田町(荒船風穴)の養蚕関連の文化財によって構成され、 2014年(H26)6月に、世界遺産へ登録。「富岡製糸場」は明治初期に建てられた建物がほぼ当時のまま残っていることに驚いた。 
 
 旧富岡製糸場記念碑

  製糸場見学
i世界遺産としての価値と場内の案内 富岡製糸場ではフランスの技術導入から始まり、日本独自の自動製糸機の実用化まで、製糸の技術革新が絶え間なく行われてきました。「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、高品質な生糸の大量生産に貢献した、19世紀後半から20世紀の日本の養蚕・製糸分野における世界との技術交流と技術革新を示した絹産業に関する遺産です。日本が開発した生糸の大量生産の技術は、かつて一部の特権階級のものであった絹を世界中の人々に広め、その生活や文化をさらに豊かなものへと変えました。(案内パンフより) 
場内の案内
<パンフ>
 
構造物見学  構造物見学<音声 ガイドツアーによる場内見学>
音声 ガイドツアーによる場内見学  イヤホーンを使ったガイドにより場内の主な建造物を巡る。音声案内による場内見学はガイドの声がしっかり聞き取れて効果的だった。
 
イヤホーンを使ったガイド解説員による場内見学
 東置繭所見学  東置繭所<国宝>
東置繭所  最初に見学した建造物は、国宝でもある明治5年に建築されて長さ約104mある 東置繭所(ひがしおきまゆじょ)だった。建物は、木で骨組みを造り、柱の間に煉瓦を積み上げて壁を造る「木骨煉瓦造」という工法で建てられ、一階は事務所・作業場などとして、2階は乾燥させた繭の貯蔵所として使われていた。
 
東置繭所
 東置繭所正面とアーチ要石の「明治五年」の刻銘  
東置繭所正面

東置繭所正面アーチの要石の「明治五年」の刻銘 
 操糸所見学  操糸所<国宝>
操糸所    操糸所(そうしじょ)は、繭から生糸を取る作業場だ。操業当初はフランス式の 操糸機300釜が設置され、世界最大規模の製糸工場だったという。小屋組には「トランス構造」という従来の日本にない建築工法を用い、建物内部は中央に柱のない広い空間が保たれ、さらに採光のための工夫がなされていた。
 
長さが約140mある操糸所
操糸所内部ガイド風景   
操糸所内部ガイドによる説明風景
トラスト構造の操糸所小屋組   
建物内部は中央に柱のない広い空間が保たれ、採光のための工夫がなされていた。
首長館見学   首長館(ブリュナ館)<重要文化財>
首長館(ブリュナ館)  首長館(しゅちょうかん)は、木骨レンガ造、平屋建、寄棟造、桟瓦葺きで平面はL字形を呈し、高床で回廊風のベランダをもつ風通しの良い開放感ある造りになっていた。指導者として雇われたフランス人ポール・ブリュナが家族と暮らしていた住居で後に寄宿舎や工女に読み書きや裁縫などを教える夜学校として利用されていた。床下には、建設当時造られた煉瓦造りの地下室が現在も残っているという。
 
首長館(ブリュナ館)正面入り口
首長館(ブリュナ館)外観 
 ブリュナ館案内板
 
高床で回廊風のベランダを持つブリュナ館
 女工館見学  女工館<重要文化財>
 女工館外観 女工館(じょこうかん)は、東置繭所の東側、南寄りに位置し、木骨レンガ造、2階建、東西棟の寄棟造で、桟瓦葺きで、ブリューナがフランスから連れてきたフランス人女性教師の住居として建てられたものであった。 
 
女工館
展示室見学  展示物・写真による富岡製糸場<建造物外の見学>
富岡製糸場とは
(展示資料から)
 
 富岡製糸場とは
 
  建造物の特徴 「木骨煉瓦造」<展示資料>
建造物の特徴
(展示資料から)
 
富岡製糸場の主要な建物は、木の骨組みに、壁に煉瓦を積み入れて造る 「木骨煉瓦造」で建てられていた。 
 
木骨煉瓦造
(展示資料から)
 
 
 
  木の骨組みに煉瓦を積むフランス積み工法。煉瓦の目地には、セメントの代用として 漆喰しっくいが使われていた。
 蚕ができるまで
(展示資料から)
 養蚕業(蚕ができるまで)<展示資料>
 
カイコのさなぎ
(展示室資料)
 
   
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 伊香保温泉
富岡市と伊香保は昔から、「絹の縁」「産業の縁」「男女の縁」と三つの縁で、歴史的に繋がりのある地域だという。そんな大切な絆を確かめるために富岡市製糸場を見学してから車で一時間ほどの伊香保へ足を伸ばした。 伊香保温泉は、群馬県渋川市伊香保町にある400年以上もの歴史を持つ名湯で草津温泉と並んで県を代表する名湯だ。現在の温泉街が形成されたのは戦国時代で、長篠の戦いで負傷した武田兵の療養場所として整備され、石段もこのときにできたという。石段街最上部には由緒ある伊香保神社が鎮座し、境内には荘厳な雰囲気が漂い参拝客や観光客で賑わっていた。 
 
ホテルから見下ろす赤城山と温泉街
   伊香保温泉石段街
  伊香保石段街 伊香保温泉の名所「石段街」は、 急傾斜地に作られた365段ある石段で、両側には温泉街のシンボルである温泉旅館、みやげ物屋、飲食店などが軒を連ね、観光客で賑わっていた。石段の上には伊香保神社が鎮座していて伊香保の歴史を物語っていた。伊香保名所の「石段街」は、山形県山寺、香川県金比羅と並び、日本三大名段の一つとされる。
石段街の景観  
観光客で賑わう石段街
  石段の湯  
石段街にある蔵造りの浴場と休憩所
365段の階段     
関所跡から伊香保神社まで 365の階段が続いていた。
   伊香保神社
伊香保神社   
 365段の階段を上り詰めると石段街の上の境内には、伊香保神社が祀られていた。昔から上野国(群馬県の旧国名)三ノ宮として親しまれてきた由緒ある神社だ。
  伊香保温泉と文学碑 
文学碑  古くから温泉地として開けてきた伊香保には、竹久夢二、徳富蘆花、夏目漱石、萩原朔太郎、野口雨情など文人が多く訪れ、記念館や文学碑などが残されていた。万葉集第十四巻の東歌の中には伊香保を歌った歌が9首あり、そのうちのひとつが伊香保神社境内のかたすみに立っていた。
伊香保石段蹴込みの与謝野晶子の碑文 伊香保石段街と文学碑 
 
碑文:「伊香保の街」 大正4年  与謝野晶子  榛名山の一角に、段また段を成して・・・
伊香保神社境内の万葉歌碑
 
   
「い香保ろの 八坂の堰塞に 立つ虹の 顕ろまでも さ寝をさ寝てば」 
 芭蕉の句碑  
初時雨 猿毛小蓑越 不し気南梨
                芭蕉翁
 

天禮八不し 張不ど川ヽや しく連傘
                白兎園宗瑞


の川楚里と 月能見天居る 時雨(か)那
                白眼臺雪才


安永七(1778)戌戌初冬雪才建立
「文学の小径」の文学碑     
伊香保温泉のロープウエイ乗り場近くの文学の小径」には7点ほどの文学碑が紹介されていた。

  伊香保温泉名物「湯の花饅頭」 
 伊香保温泉「湯ノ花饅頭」 全国の温泉地で見られる「湯の花まんじゅう 」は伊香保温泉が発祥の地だとされ、石段街上に位置する伊香保神社近くに、「湯の花饅頭」の老舗、勝月堂があった。
伊香保石段街で営業の勝月堂   
「湯の花饅頭」の老舗、伊香保石段街で営業中の勝月堂 
 湯ノ花饅頭    

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水澤寺  
水澤観世音は、坂東三十三ヶ所の第十六番札所で1300年の歴史があり、推古天皇の頃の開基といわれ天台宗の古刹である。広い境内には水澤寺本堂をはじめ、六角堂、鐘楼、仁王門が立ち並び、近年、新たに釈迦堂が建立されていた。パワースポットとして人気があり、たくさんの参拝客や観光客で賑わっていた。
 境内の伽藍
 
水澤寺本堂と六角堂
水澤寺本堂   
本堂(観音堂)

本堂大提灯 
 仁王門
仁王門 
 鐘楼堂
十二支の守り本尊
 
鐘楼堂
 
十二支の守り本尊
 水子地蔵尊

龍王辨財天
 
水子地蔵尊
 
龍王辨財天
水沢の観音杉   
水沢の観音杉<推定樹齢700年、目通り周囲5,14m、高さ38m>(市指定天然記念物)

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水沢うどん 
水沢観音に訪れる参拝客にふるまったのが始まりと言われ、400年の歴史があり、水沢観音の門前はうどん屋が軒を連ね、「水沢うどん街道」となっていた。 水沢うどんは、日本三大うどん(秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどん、群馬の水沢うどん)の一つに数えられるほど有名で、水澤寺を開いた僧が地元の人に伝えたのが始まりとされ、独特のコシの強さが人気だ。
水沢うどん    
評判どおりの独特のコシの強さと味で大満足だった。
 
店のおすすめメニュー:ざる・舞茸天ぷら・野菜天ぷら・刺身こんにゃく・ごま汁・小鉢 、締めて1620円

   伊香保みやげに水沢うどん
おみやげに水沢うどん  旅先では土産を何にするか迷ってしまう。温泉まんじゅうも選択支にあったが賞味期限が二日と短いために 今回は、「水沢ウドン」に決まり。早速お店から箱詰め宅急便で直送。
   

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 地球屋
 地球屋の店内には平成26年12月に、ギネス世界記録登録に登録された世界一のつるし飾りが展示してあった。つるし飾りは絹の古布を用いて手作りされており、大きさ10cm前後の縁起物7045個をつるした長経約3m、短径約1.8m、全長約7.5mの世界一のつるし飾りは圧巻だった。店内には、創作服、雑貨、パワーストーン等も置かれていた。
 ギネスブック世界一のつるし飾り   
   
ギネス登録証   
地球屋
 
ギネス登録証

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 旅録MYフォト  家族旅行 プライベートフォト編
   郷里を離れて関東で暮らす家族・兄弟を交えた恒例の家族旅行、今年は墓参を兼ねて群馬県の「富岡製糸場、渋川・伊香保エリアの観光地を巡り、絆を深めた。家族・兄弟諸氏よ、また会う日を楽しみに、元気にボッボッきばいもんそ。
   
富岡製糸場
 
伊香保温泉石段街
   
ホテルのマイタケ料理は格別だった

ホテル展望台から赤城山を背景に一枚
   
川鹿橋
 
伊香保温泉石段街
  旅は元気のシンボル、これからまだまだ元気な旅が続きそうだ。  

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