白鷺(シラサギ)とはコウノトリ目サギ科のうちほぼ全身が白いサギ類の総称で、シラサギという呼名のサギはいない。くちばしの色、大きさや足指の色、冠羽の有無などで識別するが日本ではダイサギ・チュウサギ・コサギ・カラシラサギを指す。沖縄ではクロサギの白色型がこれに加わる。アマサギも入れられることがある。シラサギ類の中で一番大きいダイサギは冬羽のくちばしが黄色で夏羽は黒く背中から長い飾り羽がでる。チュウサギはダイサギやコサギに比べて、頭の大きさに対するくちばしの長さが短く、冬羽はくちばしが黄色いが夏羽は黒い。水にこだわらず田や畑にも出現する。コサギはシラサギの中で一番小さく、動きが敏捷で川や海の浅瀬を飛び跳ねるようにして魚を追いかける。足首が黄色いので他のサギと比べて識別しやすい。 |
ダイサギ |
チュウサギ |
コサギ |
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コウノトリ目サギ科 |
コウノトリ目サギ科 |
コウノトリ目サギ科 |
大きさ:90cm |
68.5cm |
61cm |
生活型:夏鳥または標鳥 |
夏鳥 |
留鳥または漂鳥 |
分布: 関東以南 |
本州〜九州 |
本州以南 |
見られる時期:一年中 |
4−10月 |
一年中 |
生息地: 河川・湖沼・水田・湿地・干潟など |
河川・湖沼・水田・池など |
河川・湖沼・水田・干潟など |
彩食:主に魚類を採食する。 両生類、甲殻類、小形哺乳類など
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魚類だけでなく田の周辺の昆虫や両生類・小型動物など |
川や田のドジョウ、フナなどの魚類、カエル、ザリガニなど。 |
特徴:冬羽は、くちばしが黄色で、夏羽は黒くなる。夏羽は目からくちばしの付け根にかけて肌が緑色をしている。眼下にある口角の切れ込みが眼より後ろまで食い込むことでチューサギと区別できる。 |
冬羽は、くちばしが黄色いが夏羽は黒い。ダイサギやコサギにくらべて、頭の大きさに対するくちばしの長さが短い。コサぎ、ダイサギが水にこだわりを持っているのに対して田んぼやその周辺にこだわりをもっている。 |
くちばしは黒く、繁殖期は後と首周辺に飾り窒ェ生えて華やかにみえる。一年中あしの指が黄色いでくちばしは黒い。動きが敏捷で小回りを利かして飛び跳ねるようにして獲物を探す。 |
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ダイサギとコサギ |
ダイサギ
夏羽のダイサギは::目からくちばしの付け根の肌が青い。 |
コサギ
一年中くちばしが黒く足の指は黄色のコサギ |
ダイサギとコサギのツーショット |
ホラ、首がこんなに長く伸びるぞダイサギ |
首を縮めて優雅でダイナミックな直線飛行をするダイサギ |
コサギのディスプレイ |
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夏羽のコサギは後頭から二本の長い冠羽、背に飾り羽が生えて華やかにみえる。脚指が黄色い。 |
採食生態 |
シラサギ兄弟でいちばんヤンチャなコサギは採食するときも水辺をウロウロ歩き回ってせわしげに採食することが多い。チュウサギは干潟や川よりも田んぼやその周辺にこだわりをもち、虫や小動物なども採食する。一方、ダイサギは開放水面域によく現れ、獲物をジっと待って足と首の長さの利を生かし少々深い河川でも獲物を捕らえる。浅瀬で小魚など来るのを待つタイプと 水辺や川中でホバリングして小魚が驚き飛び出て来るのを狙うタイプが有る。 |
ダイサギの獲物捕獲 撮影日時:2012年7月8日7時38分 撮影場所:一級河川肝付川 分水路付近 |
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分水路水門ポールのアオサギとダイサギ。しばらくしてダイサギは餌を求めて川水中に降り立つ。 |
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水中におりたつと長い首をS字にし、翼を扇形に広げ、片脚を水中で震わせながら歩き、餌となる生き物を追い出す。 |
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餌を発見すると首を瞬時に伸ばし捕獲体制へ、 |
水飛沫をあげてホバリング。するどいくちばしで獲物をはさんだり、突き刺すなど悪戦苦闘しながらの捕獲シーンを繰り広げるダイサギ。 |
あっぱれ、獲物捕獲成功! |
獲物を口にくわえた雄姿ダイサギ、こっちを向いてくれ。 |
獲物をくわえたまま水面を離れるダイサギ |
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