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内之浦宇宙空間観測所は鹿児島県内之浦町(現・肝付町)の国道448号線の太平洋を見下ろす風光明媚な山上に位置する。1962(昭和37)年、東京大学生産技術研究所の付属施設として設置され、1981年には文部科学省宇宙科学研究所の研究施設となる。現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)への統合に伴い、内之浦宇宙空間観測所と改称され科学観測ロケットおよび科学衛星の打ち上げ、ならびにそれらの追跡やデータの収集などが行われている。1970(昭和45)年、わが国初の人工衛星「おおすみ」がこの鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げられて以来、大小360機を超すロケットと、26機の衛星・探査機の打ち上げが行われている。2003年5月には小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられた。2013年9月には、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から「イプシロン」1号機が打ち上げられ、打ち上げおよび衛星の分離・軌道投入に成功した。2016年12月に打ち上げられた「イプシロン」2号機も成功した。2017年1月15日に打ち上げられた最小ロケット「SS520」4号機は人工衛星軌道導入に失敗した。 最終更新日2017年1月17日 |
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内之浦宇宙空間観測所施設 |
衛星ヶ丘(ほしがおか)展望台から見た風景。左下施設がM発射装置。正面建物施設がコントロールセンター。山上右施設が34mパラボナアンテナ及び局舎。天気のよい日は洋上約45km付近に種子島、馬毛島及び更に南洋上に屋久島を望むことができる。 |
34mパラボラアンテナ |
20mパラボラアンテナ |
内之浦宇宙空間観測所の一番高い台地に設置され、直径20メートルと34メートルのアンテナで科学衛星からの電波(SバンドおよびXバンド)を追跡受信する。 |
打ち上げ用ランチャー |
発射ドーム |
KSセンター:S-520、S-310、MT-135型観測ロケットの発射台地。日本初の人工衛星「おおすみ」も1970年にここから打ち上げられた。 |
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M(ミュー)センター大地と発射装置 |
M発射装置とM−V型ロケット模型 |
おかえりハヤブサ |
小惑星探査機「はやぶさ」カプセル 里帰り
M5ロケットで打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」は、2010年6月、小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰り、カプセルや部品が同観測所に里帰りし、一般公開された。公開されたのはパラシュート、直径約30cmのカプセル本体、大気圏再突入時の高温から守るシールド、電子機器搭載部など6点。この日、7年かけて往復60億キロの旅を終え、世界で初めての月以外の天体の粒子を持ち帰ったはやぶさのカプセルや部品を一目見ようと県内外からたくさんの見学者が訪れた。探訪日2010年12月4日 |
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「はやぶさ」二分の一模型 |
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「はやぶさ」カプセルを一目見ようとたくさんの見物人の列が続く会場入り口光景 |
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会場屋外特設のオーロラビジョン放映風景 |
特別公開されたロケット発射台 |
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地元物産品の販売も行われ、県内外からのたくさんの人出で賑った。 |
JAXA宇宙科学資料館 |
ロケット桜見の後、JAXA宇宙科学資料館に立ち寄った。資料館建物は観測所入り口近くにあり、リニューアルしたばかりのコンクリート製の堅牢な建物だった。館内は最初の頃のペンシル型ロケットから現在までのロケットの打ち上げ資料、はやぶさ関係の資料、その他、宇宙開発関係のあらゆる資料が所せましと展示してあった。入館料0円が魅力。探訪日2013年2月13日 |
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宇宙科学資料館入り口の景観。「ゆくさおさいじゃったもした」(ようこそおいでくださいました)のかごしまの方言のあいさつことばで入館前を迎えてくれた。 |
エントランスを飾るMTー135小型ロケット |
エントランス掲示の概要説明パネル板 |
寄せ書き「はやぶさおかえり」 |
第11号科学衛星「ぎんが」の展示 |
HUAシリーズロケット打ち上げ写真 |
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各1/20ペンシル型ロケット(左)と実物大ベビーロケット(右) |
M-V型ロケットの組み立てから発射までを説明する音声映像ガイド案内ボート |
ミュー4S型ロケットの1/20模型 |
S−210型ロケット |
Mー4S型ロケット第二段ノズル |
「Mー3Aロケットモータ部」(左)と「KM-Bと衛星」(右) |
「小惑星探査機」はやぶさの展示資料 |
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「おおすみ」打上げ当時の記録や写真 |
資料館吹き抜け中央部に設置のM-3S・1型ロケットとスプートニク、おおすみ等の吊り展示
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追記:上記、紹介した内容は、資料館内のほんの一部の内容で、館内には、これまでに打ち上げられたロケットに関する膨大な資料が展示してあった。中には実際に打ち上げられた実物のロケットや関連機材も展示してあり、かなり迫力があり、素人でも十分楽しめる史料館だった。それにしても平日だったせいか見学者はたったの二人、立派な施設の割にもったいない思いがした。。打ち上げ時だけでなく、平常時の宇宙空間観測所や宇宙科学資料館の活用促進をもっとPRし、入館者を多くすると、もっと町の活性化につなげられると思った。2013年2月13日
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「イプシロン一号機」打ち上げ成功 イプシロン見学記・光跡 |
2013年9月14日午後2時、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から「イプシロン」1号機が打ち上げられ、打ち上げおよび衛星の分離・軌道投入に成功した。イプシロンロケット試験機の打ち上げは、当初8月22日に予定されていたが、地上装置とロケットをつなぐ配線ミスが発見され、8月27日に延期された。しかし、8月27日の打ち上げ日には、カウントダウンが始まり約一万五千人の見学者が見守る中、コンピュータがロケットの姿勢を異常と検知し、発射寸前に自動停止してしまった。打ち上げは再度9月14日に実施され、成功した。衛星は内之浦にある岬「火崎」にちなみ「ひさき」と命名された。イプシロンは固体燃料を使う3段式の小型ロケットで全長約24、4メートル、重さ91トンで国産の新型ロケット打ち上げは主力機の「H2A」以来、12年ぶり。 |
オレンジ色の炎を上げて宇宙へ飛び立つイプシロン
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イプシロン2号機 2016年1月20日 |
イプシロン2号機が肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ成功した。2013年の初号機以来3年ぶりで、2機連続の成功となった。1号機は昼間の時間帯の打ち上げだったが今回は夜間の打ち上げで真っ暗闇の冬空を染める閃光を発しながら上昇する機体を目にすることができた。打ち上げ見学日 2016年12月20日 |
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夜間の打ち上げのため真っ暗闇の冬空を染める閃光を発しながら上昇するイプシロン2号機 |
超小型ロケット「SS520」4号機 2017年1月15日 |
人工衛星を搭載したものでは世界最小級の小型ロケットといわれる小型ロケット「SS520」4号機が1月15日午前八時33分、肝付町打之浦宇宙空間観測所から打ち上げられたが軌道投入に失敗した。
JAXAによると、正常に点火し、約20秒後に機体からの情報が地上で受信できなくなり、安全のため2段ロケットの点火を中止し、ロケットは内の浦沖に落下した。打ち上げ見学日 2017年1月15日 |
小型ロケット「SS520」4号機
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ふるさと情報室へ 内之浦宇宙空間観測所 サイド top累計 |
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