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姶良川源流風景 神野渓谷大川の滝 鹿屋市

神野地区南はずれの永野牧バス停留所近くに「大川の滝」案内板が立つ。ここから右方向山合いの道へ入り、神野(大川)林道に沿って溯った神野渓谷が姶良川の源流だ。地元の人が吾平富士と呼ぶ中岳(677m)を左手に見ながら林道を溯ると大川の渓谷沿いに名称のある四つの滝と出合う。最初に出合うのが「杖立ての滝」だ。滝は一枚岩の花崗岩上を二段に渡って滑り落ちるように流れている。透明感のある滝つぼの水が神秘的だ。次の「一本松の滝」は「杖立ての滝」近くの上流の砂防ダムのすぐ下にあり、落差は30m前後。滝上部から見下ろすと滝つぼが小さく見える。一枚板の巨大な岩盤上をストレートに流れ落ちる光景が雄大だ。「特攻の滝」はネーミングがおもしろい。林道から眺める「特攻の滝」はネーミングに似合わず巨大な岩盤上を幅広く白い条を引いて流れる優雅な滝だ。最後の滝は神野渓谷の最上流域に位置する2段滝の「おしどりの滝」だ。林道から降り立った場所が滝の中間点になり、10畳ほどの広い一枚岩の広場になっている。一枚岩の広場の一角は上段の滝つぼとなり、木漏れ日が水面に反射してコバルトブルーの色を発色し神秘的な様相を呈していた。姶良川源流の神野渓谷には紹介した四つの滝以外にも大小の滝があり渓谷の深さを示している。神野渓谷一帯はイスノキやアカガシの大木が林立し、遺伝資源保存林となっている。姶良川源流点を目指して最探訪したい場所だ。

杖立の滝透明感のある滝つぼの水が神秘的だ

姶良川上流神野渓谷大川の四つの滝を訪ねる。
神野地区のバス停永野牧に大川の滝を示す案内板が立つ。案内板に沿って進み、中岳(677m)を左手に見ながら姶良川上流の神野渓谷の滝を目指す。

下段の滝つぼ
最初に出会うのが「杖立の滝」である。滝は上下二段になって流れており、各段に小さな滝つぼがある。

滝全体が一枚の巨大な花崗岩でできている。透明感のある滝つぼの水が神秘的だ  

一本松の滝

落差30m前後か。滝上流点から見下ろす滝つぼが小さく見える。
杖立ての滝から上流300〜400mの地点に一本松の滝の表示がある。花崗岩一枚板の巨大な岩盤からなっており、勢いよくストレートに流れ落ちる姿が雄大だ。

数年前に落石した岩が流れの中央に鎮座するめずらしい風景だ
一本松の滝から100mほど上流の所にあるのが「特攻の滝」だ。この滝は現地まで行けないので林道から眺める。 

林道から望む「特攻の滝」全貌。巨大な一枚の岩盤上を幅広く白い条を引いて流れる優雅な滝だ。
更に上流へ進み、道が右へ大きくカーブしている所にあるのが「おしどりの滝」だ。四つの滝の中で一番迫力があり、神秘的なたたずまいを見せる。二段滝になっており表示地点のある林道から降りた場所が滝の中間点だ。10畳ほどの巨大岩盤の平らな広場があり休息にも最適な場所だ。

木漏れ日が滝つぼ水面に反射し、コバルトブルーの水面が神秘的な様相を呈している。

巨大岩盤の平らな広場から下段に続く滝をのぞき込む。水量はそんなに多くないが巨大な一枚岩を一直線になだれ落ちる様は迫力満点だ。
二万五千分の一の地図で見る。