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肝属川源流の風景鹿屋市

肝属川源流踏査      肝属川源流点を目指す。
今回、「語いもんそきもつっ川」の会員の一員として肝属川源流学習会に参加した。肝属川源流は鹿屋市下高隈町吉ヶ別府から山手に向かった所にあり、高隈山御岳 に源を発する。「源流の碑」近くまでは林道が整備されていて、そこからは沢を溯って源流点を探索することになる。源流の沢の風景はスギを中心とした人工林が主だが照葉樹ユス等の倒木や埋木と出会い、かつての照葉樹原生林の風景が偲ばれた。水量の多くない川幅2m前後の小さな沢が尾根に沿って延々と続き、源流点近くになるにつれ、沢の岩もゴツゴツし、水量はチョロチョロ。まわりはシダやゴツゴツした岩肌が目につくようになり、渓谷の相をなしていた。途中、炭焼き小屋の跡も確認できた。源流標識のある場所から源流点を目指し、出発して約1時間ほどで岩から水が浸みだしている源流点らしき場所を確認した。探訪日 2009・2・17

肝属川源流の風景

肝属川源流の碑から源流地点を目指す。
「源流の碑」に到着し、ここで一休み。源流地点までの約1時間の道のりを思い思いのペースで源流点を目指して出発。以下、源流点までの探索風景を紹介。
肝属川源流標識 源流碑近くまでは林道が続くが、そこからは沢を溯り源流点までの探索が始まる。

肝属川源流碑から源流点を目指して沢登り開始

源流点探索風景。巨岩・奇岩がゴロゴロ。沢登りに備えて全員雨靴装着

炭焼き小屋跡発見

倒木風景かつての照葉樹原生林の風景がしのばれる。
探索途中で発見した源流の小さな滝風景、思わずパチリ。

源流点が近づくと沢もだんだん険しくなる。途中、沢沿いの山腹部を進む。

沢で出合ったアオキの赤い実が疲れを忘れさせてくれる。

倒木の上に新しい命の芽が!倒木更新風景

根性の木巨岩の上に植物が!
探索中に沢で発見した珍しい光景

肝属川源流地点風景
岩の間からしみでる源流水、肝属川源流標識のある場所から徒歩で約1時間ほどの上流地点の源流風景。源流地点としてはっきり確認はできないが、確定は次回の機会を待とう。

源流地点での水質検査用源流水採取風景

肝属川源流踏査に参加して;源流地点を探索し、源流の清流に触れることによって、水源涵養林(水源林)としての森林保全の大切さを肌で実感することができた。同時に、自分たちの住む地域を流れる肝属川を身近に感じ、ふるさとの自然のすばらしさを再認識することができた。肝属川再生提言へ向けて共通の課題意識を共有し、会員同士の親睦と交流が図れ、肝属川源流見学会の目的を充分達成することができた。(鹿屋エリア)

PS;「語いもんそ きもつっ川」はふるさとの川である肝属川について、地域住民と共に考え、親しみやすく安らぎのある「自慢の肝属川」を創っていくことを目標に今後の肝属川の方向性について、会員からの意見・要望等を集約し、大隅河川国道事務所へ提言することを目的に結成された会である。