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高隈山御岳鹿屋市

 高隈山御岳登山   御岳の草花
高隈山は、鹿屋市と垂水市との境界付近に横たわり大隅半島中央部に位置する。最高峰の大篦柄岳や御岳などを含む標高1000メートルクラスの山岳群を総称して高隈山と呼ぶ。御岳(1181.6m)はこの高隈山系の一峰で古い地層の中世層からなり、起伏に富み風格のある山容を見せる。登山コースは、上祓川コース、鳴之尾林道コース、、縦走コース等がある。高隈山県立自然公園、森林生物遺伝資源保存林に指定され、登山者や自然愛好者に親しまれている。春(3月〜4月)はシキミ・ショウジョウバカマ・マンサク・つつじ・アセビの花、秋(9月〜10月初旬)にかけては岩壁や登山道脇に群生するタカクマホトトギスの黄色い花、10月中旬から11月は照葉樹の山肌に赤と黄の紅葉が映える。広々とした山頂からの大パノラマ風景は絶景だ。
最終探訪日
 2015/03/21  最終更新日2015/09/24
 高隈山御岳風景  登山道入り口 登山記録(単独)  
 登山記録(山開き) 登山道の草花    高隈山紹介
 登山道の四季
登山道の草花(秋編  自然観察会 登山道の草花(春編) 
御岳山頂風景・山頂からの大パノラマ展望
広々とした山頂は、360度の大パノラマ風景が広がる。

御岳三角点風景 2008/10/9

御岳三角点風景 2011/10/02
 
御岳三角点風景 2015/03/21
 
御岳山頂から北方向に妻岳、二子岳、平岳等の高隈連山の展望。後方遠景に桜島が映る。

御岳山頂からやや北東寄りにどっしりと存在する最高峰大箆柄岳(おおのがらだけ)と小箆柄岳を望む。
御岳山頂から南西方向に錦江湾(鹿児島湾)を望む。後方、雲海上に開聞岳が浮かぶ。(左写真)
御岳山頂から南方向の山々を望む。手前山頂の建物がテレビ塔。右写真)

御岳山頂から南東方向の笠野原台地、更に後方に志布志湾を望む。
 
山頂から眼下に鳴之尾牧場を望む。  

登山道入り口へのアプローチ
鳴之尾林道コース登山入り口までのアプローチ
御岳登山のコースはいくつかあるが今回は鳴之尾牧場へ向かう林道から入るコースを選択。鳴之尾牧場へ向かう途中の御岳入り口案内表示板から右へ折れ、林道を進む。林道終点地が広場駐車場になっており、ここが五合目で鳴之尾林道コース登山入り口だ。

体育大学側バス停から海道町へ向かい海道町バス停交差点から鳴之尾林道に入る。交差点近くにある鳴之尾牧場と御岳登山口(テレビ塔下)への案内板(右)
海道町入り口バス停から鳴之尾牧場へ向け走ると鳴之尾林道への案内板と登山口への案内板が立つ。ここから御岳登山口(テレビ塔下)まで約5km。
案内板に沿って走ると高隈渓谷側に通じる峰超(みねこし)林道と鳴之尾林道分岐点に到達。左折して0.4km走ると登山口への駐車場へ。
テレビ塔下の鳴之尾林道コース登山口の駐車場(左)。御岳登山道入り口と五合目案内板(右)

御岳登山(単独)  登山日2011年10月2日
○アプローチ 単独
○コース;鳴之尾林道終点駐車場(スタート)→テレビ塔→御岳山頂下山は往路を引き返す
○登山期日2011/10/2
○案内:テレビ塔下登山口からテレビ塔まで約1時間、テレビ塔下でしばらく休憩して御岳頂上を目指す。山頂までゆっくりペースで約2時間。下山は一時間30分。途中、何カ所か急登な場所や粘土質のぬかるみに出合い、ロープや鎖を伝って登る。山頂は360度大パノラマが開ける。
林道終点から舗装道をしばらく歩き、手すりやロープのついた急坂階段を登る。
急坂を登りジグザクの尾根を歩くとアンテナ等のテレビ施設に到着(左)。この場所から御岳方向山頂を写す(右)。
テレビ塔からいったん樹林へ下り、急登になった岩場を登る。
登山道脇の可憐な草花タカクマホトトギスの黄色い花が疲れた体を癒してくれる。
八合目付近の水場
八合目付近で見られる南限のミズナラ(左)、アセビの巨木(右)
上祓川コースが出合う九合目御岳山頂まで後10分。
山頂は、360度の大パノラマが開ける。下山は往路を引き返す。

 御岳登山(山開き)  登山日;2015年3月21日
高隈登山山開き
 鹿屋市観光協会が主催する高隈登山山開きがありスタッフとして参加した。テレビ塔下の五合目駐車場の登山口から山頂を目指すコースだ。登山開始前には霧で見通しが悪く心配されたが出発時刻には霧もとれ、山頂到達時には青空の広がる絶好の登山日和となり、山頂360度の大パノラマをたっぷりと楽しんだ。登山道脇のショウジョウバカマが疲れた体を癒してくれた。2013年3月21日 
 
出発式:一つの班が25名(スタッフを含む)で色別に四つの班を編成。登山口駐車場で出発式後班ごとに出発 10:20
 
スタートして20分   10:40
 
中間点にあるテレビ塔施設 10:50 <小休息10分>
 
   
 八合目水場 11:45 <小休止>       出発11:50        
 
山頂まで10分  上祓川コースが出会う九合目35ポイント 12:00      
 
山頂が見えてきたぞ! 12:04
 
 山頂まで5分   12:07
   
 山頂到達 12:14  
 
国土地理院一等三角点標石と標柱 1182m
   
山頂からの大展望を楽しみながら一時間ほどの昼食・自由時間
   
 山開き神事があり、それぞれ思い出の記念写真を撮って午後一時過ぎ下山開始。
   
無事下山<14:33> お疲れさまでした。ありがとうございました。 
高隈山御岳の自然・登山道の草花 
登山道の草花 秋編  2011/10/2
登山の楽しみの一つは草花や樹木との出会いだ。今回の登山目的のひとつは、タカクマホトトギスを始め、登山道に咲く路傍の草花との出会いだ。テレビ塔下登山口から山頂までブナ、ミズナラの南限植物を含めて100種を越える生態系を有しているという。登山道に入るといきなり登山道脇の岩場や足下の階段に開花したタカクマホトトギスの群生に出合うことができた。リンドウ、アザミ、オオマルバノテンニンソウ、コウモリソウ等の出会いもあり、心をなごませてくれた。アセビやミズナラとの巨樹にも出合い、元気をもらった。もうすぐ山は紅葉の時期を迎え、秋一色に染まることだろう。その時期、また探訪したいものだ。
岩場や登山道脇に黄色い花を咲かせるタカクマホトトギス
シコクママコナの群生
登山道に群生するツクシコウモリソウ
山頂近くで見かけたリンドウ
山道でよく目立つかわいい真っ赤な色をしたツチトリモチ
登山道に群生するオオマルバノテンニンソウ(ツクシミカエリソウ)

ツルニンジン

ツクシアザミ

タカクマホトトギス編  2011/10/2高隈山御岳
ユリ科、多年生草本で地下茎は短い。茎は高さ30〜50センチメートルで枝を分岐しない。葉は広楕円形で両面とも毛がなく、先端はとがり、基部は茎を抱く。花は9〜10月ごろに茎頂および上部の葉腋(えき)に黄色の花をつける。花は上向し、径3cmぐらいで花柱に紫色の斑点が多い。
大隅半島に自生するタカクマホトトギス
登山道岩場に咲くタカクマホトトギス
登山道脇の草むらや登山道脇の山中に咲くタカクマホトトギス

初秋の高隈山御岳登山道で見られる花
タカクマホトトギスのほかに、キンミズキ、ヤマジノホトトギス、シコクママナコ、タカクマヒキオコシ、アキノタムラソウ、ツルニンジン、ガンクビソウ、ツルリンドウ、オオマルバノテンニンソウ(ツクシミカエリソウ)、キハギなど。
   高隈山御岳自然観察会(御岳登山口)  2012/09/22
鹿児島県立博物館が主催する高隈山御岳自然観察会に参加した。高隈山御岳登山口から登山道にかけて固有種の「タカクマホトトギス」が見頃を迎えていたタカクマホトトギスのほかにキンミズヒキ、シコクママコナなど初秋を彩る草花やかわいい実をつけたヤマボウシ、木肌の美しいリヨウブなどの樹木などが観察できた。
 登山道で出合った植物たち
   
自然観察会メインのタカクマホトトギス 
   
 ナンバンギセル
   
 キンミズヒキ
   
シコクママコナ 
   
コアカソ
   
 ヒュウガギボウシ
 キハギ
   
  ガンクビソウ
 
 ヤマボウシ
   
樹皮が美しいリョウブ。高さ4mほどになる落葉低木で年月をl経ると樹皮が自然にはがれ独特なまだら模様になる。若葉はご飯に炊き込んだり、ゆでたりして食べる。 
登山道の草花「春編」   2015/03/21
 ショウジョウバカマ
山地のやや湿ったところにはえるユリ科の常緑多年草早春で,葉心から10〜15cmの花茎を出し,上方に半開する数個の花をつける。葉は倒披針形で長さ10cm内外,根元にロゼット状に集まる。  
   
 
 
 ショウジョウバカマ
 
タカクマホトトギスの新芽とショジョウバカマの花
 
ヤマツバキ
 画像はないがこれからマンサクやツツジ、アケボノツツジが登山道脇に彩りを添える。

高隈山紹介
高隈山は、高隈連山最高峰の大篦柄岳(おおのがらだけ1237m)をはじめ、小篦柄岳(このがらだけ1149m)、御岳(おんたけ1182m)、妻岳(つまだけ1145m)、横岳(よこだけ1094m)、平岳(ひらだけ1102m)、七岳(881m)、白山(はっさん793m)等の連峰から成り、これらの山々を総称して高隈山と呼ぶ。海抜1000mクラスの峰が連なる高隈山は、かつて山伏の修験の地として賑わっていた山々である。学術的にも貴重な山で、日本におけるブナ林の南限地にもなっており「森林生物遺伝資源保存林」に指定され、高隈山単独の森林生態系を形成している。高隈山を初め高峠大隅湖猿ヶ城渓谷一帯の景勝地は「高隈山県立自然公園」に指定されている。

御岳山頂から北方向の高隈連峰を望む。


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2万5千分1地形図(国土地理院)



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