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枇榔島(志布志) びろうじま(しぶし)志布志市

世界的な植物の宝庫・枇榔島
日南海岸国定公園の要で志布志を代表する景観のひとつに志布志湾沖約4kmに浮かぶ美しい姿の枇榔島(びろうじま)がある。周囲4キロ弱、面積17.8ヘクタール、標高83メートルの南北に長い無人島。1955年(昭和30)に日南海岸国定公園に指定され、1956年(昭和31)7月には本島の枇榔をはじめ全部が国の特別天然記念物指定された。島には枇榔の群落のなかに、亜熱帯性の植物およそ二百種が共存しており、全島に繁茂する植物群はわが国の代表的原始林としてまれな植物相を示す。南側斜面には26種の様々な種類の枇榔が群落をつくっており、繁茂している。桟橋のある北側斜面にはマテバシイ等の常緑広葉樹が茂り、枇榔を圧倒している。島の中央部の密林には亜熱帯性のツル性植物、シダ植物が繁殖している。植物の群落構造がこのような形で残っている例はほとんどなく、枇榔島は学術上、地球でもまれにみる価値を持っているといわれる。これから先、注目すべきことはこれらの植物が人の手の加わらぬ状態で、どのように組み合わさって繁殖し、自然淘汰されるかを見守り、見届けたい。

枇榔島東側風景、ダグリ岬方面からみた枇榔島の全景。

枇榔島西側風景、志布志港方面から見た枇榔島の全景。

枇榔島に向けて出発!枇榔島探検


小型漁船をチャーターして枇榔島へ向け、志布志漁港を出発遠方右端に枇榔島が小さく写る。

船上から島の北端を写す。

島の西側にある桟橋に到着、紺碧の海が島の美しさをただよわせている。

桟橋近くの島に唯一ある建物らしき建物

植物群は新生代初期の砂岩層にからみつくように根付いている。

桟橋のある北側斜面には常緑広葉樹が茂る。

島の南側には枇榔樹林が茂る。

島の南東、南側の斜面には枇榔の巨木が密集する。

黒潮に洗われた巨岩・奇岩と枇榔の植物群

西側の海岸線には白い砂丘地が見られる。

西側北端部のきれいな石ころで形作られた海岸線

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探訪日 2008・10・16  最終更新日2009・10・10