宮下棒踊り

肝付町桜迫神社   ふるさと情報室へ   ふるさと探訪記へ

 肝付町宮下(みやげ)の棒踊りが五穀豊穣・無病息災を祈願して、桜迫神社の春の例祭に奉納された。 1911年(明治44年)に薩摩半島から浅山流の踊りとして伝えられ、踊り手が18人、踊りに使用する棒は6尺棒(他地区では3尺と6尺棒が併用されて踊ることが多い)が使われ、複雑な動きとスピードを伴い、体力と技を要するのが特徴だ。踊りは近年途絶えていたが2011年に復活した。棒踊りの他に、農耕神事の田打ち、カギ引き、田の神舞が奉納され、地区内外の人々でにぎわった。探訪日2014/03/16
 
 桜迫神社境内の仁王像と棒踊り 
 
田打ち

 カギ引き

 田の神舞

宮下棒踊り
6尺の堅木の棒を肩に担ぎ二列で入場紺の絣の筒袖の着物を着て鉢巻とたすきの布をうしろに長くたらし、脚半、足袋姿は棒踊り独特の出で立ちだ。今年の踊り手は(19〜42歳)の18人
 
動きが複雑で動きが激しい宮下棒踊り
 
勇壮で早いテンポの宮下棒踊り
 
動きがそろい、六尺棒を使った踊りの特徴がよく出ている。
   
基本は二列で向かい合って棒をふるい、棒で地をついたり、棒を打ち合わせて踊られる。

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 カギ引き
 
 メインの棒踊りが終わるとカギ引きが行われた。カギ引きは近くの山からきりだしたシイの木をからませて引き合う行事でカギ状の雄木と又状の雌木をからませて引き合う。
   
カギを引っかけて太鼓の合図で引き合いが始まった。
 
 大人・子ども、地区民、見学者総出で和気あいあいのカギ引き風景
田起こし・種籾捲き・田の神舞
棒踊り、カギ引きの行事に続いて境内を田に見立てて、田起こし・種まき・田の神舞の一連の田打ち行事が行われた。
 
模型の牛が登場し、モガ(馬鍬)をひいて田をよむ。

境内を回りながら牛にモガを引かせる田よみ風景
   
 神官による 種籾まき
 
田の神が登場し、方言を交えた語りと踊りが会場の笑いを誘った。
   
田の神舞
追記:桜迫神社と境内の仁王像
 桜迫神社は、境内案内板によると明治五年桜迫神社と改称されるまでは「宮下六所権現」と称せられ、神武天皇生育の地と伝えられている。 社前の仁王像二体及び古鏡五面が町文化財に指定されている。
   
 桜迫神社と境内の仁王像
 
本殿に向かって左に鎮座する仁王像
 
本殿に向かって右に鎮座する仁王像

 
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