topへ

ケナフとはアオイ科ハイビスカス属の一年草で、別名をホワイトハイビスカスともいい、アフリカの熱帯や東南アジアの亜熱帯、インドなどでは野生植物として自生しています。主な栽培国は東南アジアの亜熱帯、インド・中国・アフリカ・カリブ海沿岸・アメリカの十一州などです。現在は森林保護の意味から木材資源にかわる紙の原料として注目されてきていますが、昔から使っていたインドなどでは繊維をロープや袋、漁網の材料として使い、幹は住居の補強材やカヌーの材料として利用してきました。  
ケナフは短期間に成長するので光合成能力に優れ育成時に大量の二酸化炭素を吸収して固定化していることがわかります。ケナフがせっかく二酸化炭素を固定化しても焼却、分解するとすべて空気中に戻ってしまうのではという考えがある一方で、石油や石炭を燃やすのと違い20%程度は地中や水の中に沈み固定化され地球温暖化予防に役立つのではという期待があります。
ケナフは一年草で成長が早く、病気にも害虫にも強く、栽培もかんたんなため、紙などのほかさまざまな活用が期待されています。