環境に負荷をかけない紙作りをめざして

ケナフ繊維を使って紙を作るには色々な方法があります。一般的には繊維をパルプ化するときアルカリ液で煮て繊維をパルプ化します。さらにミキサーを使い繊維をほぐします。乾燥時にはアイロンを使ったりします。薬品やミキサー、アイロンを使わずに作ったケナフ紙は表面がパサパサして文字を書くには向かない。そこでケナフパルプに牛乳パックのパルプをまぜて作るとどんな紙ができるか実験しました。風合いもよく丈夫な紙ができました、このページでは一切薬品や電気の熱エネルギーを使わず、環境に負荷をかけない紙作りを紹介します。

はじめにケナフでかみすきのじゅんびをする。

11月20日(火) 天気 はれ    topへ
1、水につけておいたケナフのかわをバケツからとりだし、水あらいしました。 2、みずあらいしたケナフのかわ。広げて日にあてかんそうさせました。
3、日にほしてかんそうさせたケナフ 4、このかんそうさせたケナフのかわをハサミをつかってみじかくきりました。
石うすをつかい、きねでついてやわらかくしたケナフせんいをつかってかみすきにチャレンジ
5、きりきざんだケナフのせんいを石うすに入れてきねでつき、繊維をやわらかくしました。

ケナフせんいだけでかみすき実験

11月26日 天気(晴れ)紙すきをしたよ
1、うすでついたケナフをようき
にながしこむ
2、せんたくのりをいれる
3、よくまぜる 4、パルプをすくう
5、ぬのの上におき、水気をとる 6、天日でかわかしたケナフ
薬品やアイロンを使わず環境に負荷をかけないケナフ紙づくりにチャレンジしました。
できあがったケナフ紙?は表面がパサパサして文字を書く紙にはむいていない。そこで牛乳パックの紙をまぜるとどうなるか実験しました。

ぎゅうにゅうパックでかみすき実験

11月30日(金) 天気 くもり    topへ

牛乳パックのしくみとパルプ作り
紙は水分に弱いので水分のしみ出しをふせぐために内側と外側の両面にポリエチレンの透明のフイルムがはりつけてあります。両面のフイルムをはがし真ん中の紙を取り出して紙の原料のパルプにします。

ぎゅうにゅうパックでつくるかみづくりにチャレンジしました。
1、のんだあと、パックをあらう 2、はさみを使ってきりひらく 3、そこの部分はとりのぞく
4、きりひらいてならべたぎゅうにゅうパック 5、半日以上水につけておくとはがしやすい
6、フイルム(ビニル)をはがす 7、フイルムをとりのぞiいた紙をあつめる 8、あつめたかみをちいさくちぎって水にひたし、やわらかくする
9、この小さくちぎって水にひたしておいた紙を水といっしょにのりをまぜてミキサーにかけ、紙のせんいをばらばらにします。この作業でできあがったどろどろのえきたいが、紙のげんりょうのパルプになります。かみをすく方法はケナフと同じです。
学習を発展させて:「ミキサーで電気を使うのはエネルギーがもったいない」という子どもたちの発想をもとにミキサーを使わない方法を考えました。ケナフのかわのせんいをやわらかくしたときと同じ方法でうすときねをつかってパルプをやわらかくして紙すきにチャレンジしました。以下続く

ミキサーのかわりに石うすでペッタン、ペッタン

10、石うすのなかにちいさくちぎった牛乳パックのかみを入れる 11、うすできねをつかってやわらかくする 12、おもわずペッタンペッタンとうたがとびだし、楽しい活動になりました。
うすにぎゅうにゅうパックを入れてきねでつきました。そのうちみんなで「たぬきのたいこ」をうたいました。そしたら先生もうたいはじめました。のりのりでうすをついたのでぎゅうにゅうパックはぺちゃんこになりました。
気づきカードより
うすでついてやわらかくしたパルプをつかってケナフと同じ方法で紙すきをしました。やわらかい和紙風のりっぱな紙ができました。紙のじょうぶさを出すためにケナフのパルプをまぜた紙づくりにチャレンジしました。
牛乳パックのそこはすてないでとっておきいろいろな形やこまを作ってあそんだよ

ケナフと牛乳パックのパルプをまぜて紙すき実験

12月3日(月) 天気 はれ 
1、うすを使ってやわらかくした牛乳パックとケナフのパルプまぜる 2、まぜたパルプを水をひいた容器に流し込み洗濯のりを入れてよくまぜる 3、ケナフと同じ方法でかたわくを使って紙をすく
4、布にはさみ水気をとり、天日でかわかす 5、ケナフと牛乳パックのパルプをまぜて作った紙。ケナフパルプをまぜると風合いもよく、こしがつよくじょうぶな紙ができあがりました。