ふるさとのわらべうたとあそび  
 かごしまわらべうた<mid編>
 
このページは鹿児島のうた通して方言を楽しく学ぼうという趣旨で作成しました。
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きく

おいどんがちんけとき鹿児島わらべうた

1,おいどんが ちんけときゃよ がねといけ いっごたよ がねはといださんじ ねてもどったよ
2,おいどんが ちんけときゃよ いおつけいっごたよ いおはついださんじ ねてもどったよ
3,おいどんが ちんけときゃよ やしけといけいっごったよ やしけはといださんじ ねてもどったよ
4、おいどんが ちんけときゃよ がらっぱみけいっごったよ がらっぱはみださんじ ねてもどったよ, 

<われわれがおさないころは、よくかに取りにいくものでした。しかしかにはとれずに、かえってかにの大きなはさみに指をはさまれて、泣きながら帰るものでした。>

<方言考>
おいどん(おれたちが、われわれが) ちんけとき(ちいさいとき) がね(かにのなまったことば) いっごった(よく行った) ついださんじ(つることができないで) ねてもどったよ(泣いてかえったよ) いおついけいっ(魚つりに行く) やしけ(とんぼ) といけいっごったよ(とりに行ったもんだ) がらっぱ(かっぱ) みださんじ(見つけられないで)サンジ(サジ)は「・・・できない」の意。例文「朝飯もクダサジ、駅へ走ったドン、乗イダサンジャッタ」(朝飯も食べられないで、駅へ走ったけど、乗ることができなかった。

なこかい とぼかい鹿鹿児島わらべ歌////////////////////////////
なこかい とぼかい なこよっか ひっとべ :くり返しこなこ
(あきらめて泣いてしまうことだろうか。それとも勇気を出しとんでしまおうか。まよって決断しないよりは勇気を出して実行しなさいの意)
<方言考>

このうたは、もう少し訳をつけ加えると「進むべきか、退くべきか、困った時は前進(断行)あるのみ」という古来の薩摩人の気質を歌っている。鹿児島弁の特徴としてつまる音(促音)がある。{なこよっか」の「よっか」である。これは「よりか」のなまり。「ひっとべ」の「ひっ」。これは「勢いよく行う」意の強意の接頭語。鹿児島弁にはこの「ひっ」という接頭語の使われる方言が多い。ヒッチャエタ(落ちた) ヒッタマギッタ(びっくりした)等。

 
きく

ちゃわんむしのうた最新情報
うんだもこら いけなもんや あたいげどん ちゃわんなんだ ひにひにさんども あるもんせば 
きれいなもんごわんさ ちゃわんについた むしじゃろかい めごなどけあるく むしじゃろかい
まこて げんねこっじゃ わっはっはー

ある茶店で客が「茶わんむし」を注文した。ところが主人、店員とも「茶わんむし」の料理名を知らない。
客は怒った口調で「茶わんむしがあるじゃろが・・・」主人は、客に出したお茶に虫がいたとかんちがい。
店員をよびつけ「おまえは茶わんを洗ったのか。お客さんが茶わんに虫がついていると言いよるぞ」
店員は「日に日に三度も洗っているんです。いったいその虫は茶わんにひっついていた虫でしょうか。
それともめごなどをはねあるく虫でしょうか。茶わんについている虫なら私の責任ですが。」と意気まくのに
主客大笑いという一幕
うんだもこら(あらまあ) いけなもんや(どうしたことでょう) あたい(私) まこて(まことに)
げんね(はずかしい) めご(めのあらいかご)

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