六郎館岳(ろくろうかんだけ)は、大隅半島南東部の錦江町と肝付町の町境にあり、林層は杉や檜の人工林と照葉樹の混合林で山頂近くはシイやカシ、タブ、ユスなどの照葉樹種が主をなしていた。山頂はいくつかのピークを超えた所に三等三角点があり、自然石展望所から東方に肝付町辺塚の海岸線や無限に広がる大平洋、北方に国見山系、南方に稲生山系など大隅半島南部の雄大な山々を遠望できた。山道には落ちたヤブツバキが木漏れ日を浴び、登山道を赤く散りばめていた。春を待つ樹木たちや草花が新芽を出し、開花を始め、春の準備をすっかり整えていた。 |
登山期日:2013年3月19日 同行者:山遊人3名 天気:晴れ UP 2013/03/23 |
○コース/行程;登山道入り口スタート(9:43)−703mピーク地点(10:45)−山頂三角点(11:13)−自然石展望所(11:19 休憩・昼食) 帰りは林道六郎館上場線へ
○日程;出発時刻9:43 下山時刻(休憩・昼食時間を含む)13:25 |
山頂と自然石展望所 |
六郎館岳山頂三角点 |
山頂近くの自然石展望所 |
北東方向 岸良方面遠望 |
東・南東方向 辺塚の海岸線と太平洋 |
山頂を目指す「登山記録」 |
田代から岸良方向へ向かい、国道448号線脇に設置の「六郎館岳入り口」から左折して旧国道に入る。約500m地点の登山口から入山。落ち葉を踏みしめながら森林浴、自然観察をしながら町境の山道を歩き山頂を目指す。 |
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↑国道448号線沿い、旧国道入り口に設置の目印「六郎館岳へ」の道標 |
六郎館登山口道標。出発入山 9:43 |
重岳林道林道出会い 9:48 |
↑国道から旧国道へ500m地点の登山道入り口道標から入山し、5分ほど歩くと重岳林道と出会う。 |
林道を右へ、「山頂へ」の道標 9:54 |
森林浴を楽しみながら山頂を目指す。 |
↑落ち葉を踏みしめ、自然観察・森林浴を楽しみながら町境の山道を歩き、山頂を目指す。 |
山道の道標 10:19 |
703mのピ−ク地点 10:45 |
↑山道は道標や赤テープを目印に歩きやすく整備されていた。いくつかのピークを経て一時間ほどで703mのピークへ |
754m 六郎館岳三等三角点到達 11:13 |
三角点近くの自然石展望所で昼食・休憩 出発12:02 |
↑さらに ピークを下り、正面に見える六郎館を目指し、急坂をのぼりきると間もなく三角点へ。近くの自然石展望所で昼食と休憩(約50分) |
自然石近くの道標 12:03 |
林道六郎館上場線出会い 12:46 |
↑下山は展望石を右(東)方向へ巻き、肝付町側の山道を40分程下り、林道六郎館上場線へ。 |
林道沿いの渓流 |
林道六郎館上場線 13:20 |
↑林道六郎館上場線を左手に渓流の音を聞きながら明るい林道を30分程歩きゴール。
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追記:下山は往路を引き返す方法もあるが今回、自然石展望所から右へ巻き、林道六郎館上場線を下ってゴールした。時刻表示は撮影時刻、通過時刻。自然観察や調査をしながらの登山なのでかなりゆっくりした歩行時間になっている。 |
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自然観察風景
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登山道 樹木風景 |
カシ、シイ、タブ等の照葉樹巨木や倒木がかつての深い照葉樹林風景の面影を残していた。 |
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↑森の圧倒的な存在感を示す タブ、カシ、ユス、シイ等、南国特有の照葉樹たち |
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サルノコシカケやキノコ類は森林植生の豊かさのバロメータだ。 |
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↑木肌が白いヒメシャラと新葉 |
蜘蛛足を思わせるユニークな木の根っこ |
巨大な岩盤上に根をおろした植物 |
登山道 花風景 |
林道や登山道で出合った 春を告げる草花たち |
落ちたヤブツバキが木漏れ日を浴び、登山道を赤く散りばめていた。 |
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季節交代を示すアオキのつぼみと実 |
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開花を待つミヤマシキミの群落とつぼみ |
アセビの花 |
シキミの花 |
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山道脇のイナモリソウの群落 |
ヤマザクラ |
ナガバモミジイチゴの花 |
キブシの花。花序が枝からたくさん垂れている様がのれんのようで美しかった。 |
マムシグサ:名前通り、茎の模様がマムシそっくりだ。
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ひっそりした山中で木漏れ日を浴びて赤く輝いているアオキの実が目をひいた。 |