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諏訪両神社の古木(イチョウ・モミ・イヌマキ)鹿屋市輝北町
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輝北町上百引の諏訪両神社境内には、樹齢400年以上の古木(イチョウ・モミ・イヌマキ)が立ち並んでいる。鳥居のすぐ近くに立つのがイチョウで幹周約9m、樹高19.6mの巨木である。主幹は台風で折れ、地上部の主幹内部は完全に空洞化し、側枝が主幹化しつつある。幹周9mはイチョウの古木としては県下最大級だ(注)。イチョウから5,6m離れた場所にイヌマキとモミが近接して立ち並ぶ。イヌマキは幹周約3.4m、樹高22mで400年を超す老木だが主枝も脇枝も葉を茂らせ、老木というより若木の巨木の感がある。モミは幹周4.7m,樹高33mで途中まで脇枝はなく、モミの特性そのままに天に向かって力強く伸びている。県内の平地でこれほどのモミの巨木は見当たらない。鹿屋市指定天然記念物(昭和56年12月16日) 探訪日2009年12月4日 |
すっかり葉を落とした諏訪両神社のイチョウ、幹周り9mはかなりの大きさである。 |
イチョウの地上空洞部 |
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寄り添うように立ち並ぶイヌマキ(右)とモミ(左) |
イヌマキ (樹高22m、幹周り3.4m、樹齢約400年) |
モミ (樹高32.8m、幹周り4.7m、樹齢約400年) |
諏訪両神社境内の三本の古木 (左 イヌマキ)、(真ん中 モミ)、(右奥 イチョウ) |
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(注)樹齢1000年以上の福山のイチョウは幹周7.6m、樹高38.6mで、樹高ははるかに及ばないが幹周約9mは福山のイチョウを凌ぐ大きさである。 |
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諏訪両神社境内の古木案内板より
諏訪両神社は、棟札によれば、永禄元年(1558)8月16日遷宮とあるので、いずれの古木も当時植えられたものと思われ、科学的な樹齢調査でも、それは証明されています。
○イチョウ
イチョウ科、落葉高木(雌木)、目通り約9m、樹高19.6m、昭和20年の台風で主幹が折れましたが、側枝が主幹化しつつあり、また脇芽も出ており、樹齢の古さを物語っています。樹齢約400年。
○モミ
マツ科、常緑高木、目通り4.7m、樹高32.8m、中間部までは枝はなく、沖天にそびえたち、神社の荘厳さと歴史の長さを物語っています。樹齢約400年。
○イヌマキ
マキ科、常緑高木、目通り約3.4m、樹高22m、幹には、約3cmの鉄の鎌が、数知れない程、打ち込まれています。昔は戦陣に臨むとき武運長久を願って、お守り鎌として神社より受け、無事帰還すると、願ほどきの意味から、この神木へ打ち込んだものです。こうした風習は、太平洋戦争まで続き、戦争の恐ろしさを樹内に包み込んでいます。樹齢約400年。
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探訪日 2009・12・4 |